博報堂、ブロックチェーンで広告検証|本人確認でCTR50%改善
よきょい

生成AIの普及により、偽の広告、偽のユーザー、偽のクリック、偽のデバイスが安価に作れるようになり、正規の活動との区別が難しくなっています。グーグルは2025年に83億件の広告をブロックまたは削除し、2,490万の広告主アカウントを停止しました。このうち6億200万件は詐欺に直接結びついたものでした。
こうしたなか誰が広告を見たかを記録し、その記録を永続化する検証システムを構築する企業群が登場しています。博報堂は、Tools for HumanityおよびLGエレクトロニクスと提携し、人間であることが検証されたユーザーにのみ広告を配信する「ヒューマン・ベリファイド・アド・ネットワーク(Human-Verified Ad Network)」を試験運用しました。
実証実験は2025年7月から8月にかけて日本で行われ、3,500人以上の参加者と10社の広告主が関わりました。
この実験では博報堂のミニアプリがWorld IDによる本人確認とLGのブロックチェーン台帳と統合され、すべての広告表示がオンチェーンに記録されました。World IDは個人情報を明かさずに固有の人間であることを証明する仕組みです。関係各社が報告した数値によれば、この実証実験はクリック率の50%向上と直帰率の15ポイント改善をもたらしたとされています。
ただしブロックチェーンは入力されたデータを忠実かつ永続的に記録するものの、その信頼性は記録に先立つ検証層に依存します。本人確認の層が悪用されれば、不正なIDも正規のIDと同じ永続的な記録を得てしまいます。また、グーグルやメタ、アマゾンといった大手プラットフォームは独自の計測システムを支配しており、中立的なブロックチェーンベースの仕組みを採用する動機は乏しいとされています。
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