【相場分析】BTCは8万ドルに吸い寄せられるか|8月オプション満期
よきょい

引用元: Rido / Shutterstock.com
Deribitでは8月28日8時(UTC)に、約81,700枚・想定元本およそ64億ドルのビットコインオプションが満期を迎えます。同取引所の参照価格は約78,514ドルで、ビットコインは7万8,000ドルから8万ドルの間で推移してきました。注目が集まっているのは7万5,000ドルと8万ドルのコール建玉です。
Bitcoin price by TradingView
7万5,000ドルのコールは約2億3,600万ドル、8万ドルのコールは約1億5,700万ドルの想定元本です。合計3億9,300万ドルは、報告された満期全体64億4,000万ドルの6.1%にすぎません。プット・コール比は0.83で、コールがプットを上回っています。
満期直前はオプションの価格感応度が動きやすく、ディーラーのヘッジ調整が価格を行使価格に引き寄せることも、逆に突破を加速させることもあります。どちらになるかはディーラー側の建玉の向きで決まりますが、その情報は外部から見えません。コールが多いという事実は在庫の説明であって、強気の証明ではない点は押さえておく必要があります。
構造として重いのは9月満期
9月末の満期建玉は130,670BTCで、8月の79,003BTCの1.65倍です。9月16日のFOMCを前にした集中と読めそうですが、DWF Labsのマーティン・リー氏は上位5つの行使価格が建玉の31%を占め、これは12月・3月と同水準だと指摘しています。9月と12月は四半期満期で、両者だけで全建玉の59.3%を占めるため、ロールが自然に集まるという説明です。
中身を見ると、9月満期の建玉の27%は現値から30%以上離れた行使価格に置かれています。8月満期の13%と比べて倍以上です。最大のコールは7万ドルの11,308枚ですが、現値はすでにそこから9.8%上にあり、6万ドル台前半で建てられた古い持ち高とみられます。実際に効くのは7万8,000ドルから8万2,000ドルの3本、合計約14,000枚の帯です。
価格形成の前提も変わりました。12月満期は2025年12月から2026年8月まで、月次中央値が一貫してプット優位でした。それが8月3日にはコールが4.96ボラティリティポイント割安だった状態から、9月末満期でコールが0.97ポイント割高へ反転しています。3週間弱で約6ポイントの転換です。
今週の満期は共通の締切を解消し、期限の来た持ち高を消すか繰り延べるかを迫ります。相場の焦点は、満期そのものよりも、その後にどの価格帯へ持ち高が積み直されるかへ移っていきそうです。

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