キオクシア、10月1日に株式分割|半導体大手の業績を決算前におさらい
よきょい
国内の半導体関連企業は10月下旬から7〜9月期の決算発表が本格化します。AI需要を背景にメモリーや製造装置で業績の拡大が続く一方、パワー半導体では回復の途上にある企業もあり明暗が分かれています。発表を前に、主要各社の直近の業績と会社見通しを整理します。
キオクシアホールディングスの2026年3月期は、売上収益が前期比37.0%増の2兆3376億円、純利益が103.6%増の5545億円と過去最高でした。7月31日に発表した2026年4〜6月期は、売上収益が前年同期の5.2倍の1兆7671億円、最終利益が46倍の8421億円に達しました。AIデータセンター向けSSDの需要が旺盛で販売単価が大きく上昇したことが寄与しています。ただし最終利益は5月に示した予想の8690億円をわずかに下回りました。
同社は7〜9月期について、売上収益2兆3900億円、最終利益1兆2700億円と、前年同期比で最終利益31倍を見込んでいます。想定為替レートは1ドル=162円です。株主還元策として、9月30日を基準日に10月1日付で1株を3株に分割するほか、上限8000億円(分割前ベースで3000万株)の自社株買いを10月30日までの期間で進めています。
装置は上振れ、パワー半導体は回復途上
半導体製造装置の東京エレクトロンは、2026年4〜6月期の売上高が前年同期比33.3%増の7323億円、営業利益が46.1%増の2114億円となりました。7月には4〜9月期の純利益見通しを従来の3280億円から3490億円(前年同期比44%増)へ引き上げ、下期はさらに出荷が増えるとの見方を示しています。
ロームは2026年4〜6月期の売上高が前年同期比16.8%増の1357億円、純利益が約3倍の90億円となりました。前期はSiCパワー半導体の生産設備を中心に1936億円の減損損失を計上して1584億円の最終赤字でしたが、今期は290億円の黒字転換を見込んでいます。AIサーバー向けのシリコンパワーデバイスは生産能力を上回る受注状況にあるとしています。東芝の半導体事業との統合に向けた資産査定を進め、三菱電機のパワーデバイス事業との統合協議も並行して続けています。
光半導体の浜松ホトニクスは8月、2026年9月期の経常利益見通しを前期比35.6%増の255億円へ上方修正しており、半導体検査装置向けの光源やセンサーが伸びています。7〜9月期決算では、キオクシアが示した強気の見通しの達成度合いや装置各社の受注の勢いが焦点となります。AI需要の強さが各社の業績にどこまで反映されるかを見極める局面となりそうです。
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