ビットコインの口座開設方法や仮想通貨取引所選びのポイントを紹介
Crypto Times 編集部
ビットコインを用いた投資に取り組みたいと考えているのであれば、まずは口座を開設する必要があります。しかし、「どこで口座を開設すれば良いのか」「どういったステップで進んでいくのか分からない」といった方もいるのではないでしょうか。
そこで、ビットコインの口座開設方法について詳しく紹介します。
この記事を読むことによって口座開設の条件や必要なもの、仮想通貨取引所選びのポイントなどが分かるようになるので、ぜひ参考にしてみてください。
目次
ビットコインをはじめとする仮想通貨取引所の口座開設条件
仮想通貨を用いた取引を行おうと考えているのであれば、仮想通貨取引所の口座を開設する必要があります。
仮想通貨取引所とは、その名のとおり仮想通貨の売買ができる取引所のことをいいます。日本円で仮想通貨を購入できるほか、仮想通貨を日本円として換金することも可能です。
仮想通貨取引所に口座を開設するのには、いくつか条件が定められています。
まず、年齢についてです。仮想通貨の売買に関しては、特に年齢制限が定められていません。
ですが、何歳から口座を開設できるかについては、利用する取引所によって異なります。国内のほとんどの取引所では未成年者の口座開設は受け付けていません。以前は20歳以上でなければ口座開設できないところが多かったのですが、成人年齢が18歳に変更されたことを受け、多くの仮想通貨取引所では18歳以上であれば口座開設ができるようになりました。
ただ、満18歳以上なのか、18歳以上であれば高校生でも良いのかなどについては取引所によって異なるので、よく確認しましょう。20歳以上でなければ登録できない取引所もあるので、確認が必要です。
それから、日本国内に在住していることや反社会勢力に属していないことなども条件です。一定の金融資産を保有していること、職に就いていることなども条件として定められている場合もあります。
口座開設の条件については各社が独自に定めているので、それを満たしていなければなりません。気になる仮想通貨取引所がある方は、口座開設の条件を満たしているのか事前に確認しておきましょう。
ビットコインの口座開設に必要なもの
ビットコインの口座を開設するためには以下の3つが必要になります。
- ビットコインの口座開設に必要なもの
- 1. パソコンまたはスマートフォン
- 2. 本人確認書類
- 3. マイナンバー確認書類
それぞれについて詳しく解説します。
1. パソコン/スマートフォン
口座開設はパソコンやスマホ、タブレットなどを使って申し込むことになります。インターネット環境が必要になりますが、どちらも無料で申し込みが可能です。
仮想通貨はデジタルでの取引であることから、対応している実店舗がありません。そのため、すべてインターネットを通し、パソコンやスマホで行わなければならない点に注意しておきましょう。
なお、特に古いスマホなどを使っている場合は、口座を開設しようとしている取引所の推奨環境を満たしているかについて事前に確認しておくことをおすすめします。Webページからの登録は問題なくできたとしても、取引ツールが古い端末に対応していない可能性があるからです。
対応している推奨環境については各社の公式サイトで確認できるので、機種において不安を感じた場合は必ずチェックしておきましょう。
2. 本人確認書類
本人確認書類においても提出が必要です。
しかし、どのような本人確認書類が求められるのかについては、口座を開設する取引所によって異なります。例えば、運転免許証やマイナンバーカード、パスポートなどが挙げられます。
外国籍の方が申し込みをする場合は在留カードが必須となるため、必ず準備しておきましょう。
他にも、登録方法によっては保険証や住民票の写し、印鑑登録証明書なども本人確認書類として認められることがあります。
3. マイナンバー確認書類
不要な場合もありますが、取引所によってはマイナンバー確認書類を提出しなければならないケースがあります。自分が登録を検討している取引所で提出が必要か確認してみてください。
ビットコインの口座開設の手順
実際にビットコインの取引を行うために仮想通貨取引所に口座を開設する場合、以下のような流れで進むことになります。
- ビットコインの口座開設の手順
- 1. メールアドレス登録
- 2. ユーザー情報の登録・身分証明書の提出
- 3. 取引所による審査
- 4. 審査完了後に確認書類の受け取り
手順1. メールアドレス登録
口座を開設する仮想通貨取引所の公式サイトから口座開設に進みます。
はじめに行うのが、メールアドレスの登録です。登録したアドレス宛に連絡が来ることになるので、必ずメールが受け取れるアドレスを登録しておきましょう。取引所によってはメールアドレスを登録するタイミングでパスワードも設定することがあります。
なお、専用アプリを提供している仮想通貨取引所の場合、アプリをダウンロードし、そこから申し込みできるケースもあります。
手順2. ユーザー情報の登録・身分証明書の提出
登録したメールアドレス宛にメールで認証用のURLが送られてきます。該当のURLからアクセスし、画面表示に従いながら必要なユーザー情報を登録していきましょう。
登録するのは、基本的な情報です。パスワードや名前、住所、電話番号などについて入力を行っていきます。
続いて、身分証明書を提出しましょう。スマホなどで運転免許証やパスポート、マイナンバーカードなどを撮影し、送信する形となります。
そのあとに行うのが、本人確認です。
昔は、必要書類を郵送したりファックスで送ったりする必要がありましたが、近年は「クイック本人確認」や「スピード本人確認」といったものに対応している仮想通貨取引所が増えてきました。免許証のように顔写真が掲載されている身分証明書を顔の横に持ち、自分の顔を一緒に撮影する本人確認の方法です。
必要な書類の提出がすべて終わったら審査が行われます。
手順3. 取引所による審査
口座開設は誰でもできるものではないため、仮想通貨取引所が受け取った情報をもとに審査を行います。
審査にはAIを活用する会社も増えてきたため、早ければ10分~1時間程度で口座開設できるようなケースもあります。審査にどの程度の時間が必要になるのかについては、登録する取引所によって異なるので、確認してみてください。
仮に審査に落ちてしまった場合は、登録した個人情報や住所、本人確認書類、職業、取引目的のいずれかに問題がないか確認しましょう。
虚偽の申告をしたような場合は、審査の際にそれが知られてしまい、審査に通らないことがあります。よくあるのが「収入が少ないと審査に不利なのではないか」と考えてしまい、実際の収入よりも高収入であると偽って登録してしまうケースです。
虚偽申告をすると審査の際にそれがバレてしまうので、正しく申告しましょう。無職だと難しいですが、収入が少ないだけで審査に通らないといったことはまずありえません。ただ、どの程度を最低収入としているかは取引所によって異なります。
また、本人確認書類の内容と、登録する内容に相違がないかも確認しておきましょう。撮影した本人確認書類の写りが悪くてよく見えないなどの理由から審査に落ちてしまうケースもあります。
手順4. 審査完了後に確認書類の受け取り
スピード本人確認ではなく、本人確認書類をアップロードして登録をする場合、審査後に口座開設に必要な書類が郵送されてくることになります。
書類を受け取ったら内容を確認し、ログインして本人確認手続きを完了させれば口座開設完了です。
ビットコインの口座開設後にすること
ビットコインの口座開設が完了したら、取引をするための準備をしていきましょう。
口座にお金を入金する方法とビットコインの購入方法、売却方法について解説します。
1. 口座に日本円を入金する
無事に審査に通ったあとは、ビットコインを購入するための資金を開設した口座に入金しましょう。ログインした後、マイページ内から入金の項目を探し、手続きを行うことになります。なお、日本円を入金する際には手数料がかかる場合があるので、手数料がいくらかかるのかについても忘れずに確認が必要です。
入金方法はいくつかあります。例えば、銀行振り込みやインターネットバンキングでの入金、コンビニからの入金などです。
銀行振り込みの場合、モアタイムシステムに参加している銀行からの振り込みであれば、24時間反映されます。
モアタイムシステムとは、全国銀行資金決済ネットワークのことです。振り込み予定の銀行がモアタイムシステムに対応しているかについては、事前に確認しておくと良いでしょう。
モアタイムシステムに加盟していない銀行からの振り込みの場合は、確認完了次第、アカウントに入金が反映されていく形となります。
入金方法については利用する仮想通貨取引所で詳しい説明があるはずなので、事前に確認しておくと良いでしょう。
2. ビットコインを購入する
アカウントに入金が反映されたら、ビットコインが購入可能です。
ビットコインを購入する場所としては「販売所」と「取引所」の2種類があります。
それぞれどのようなものなのか確認しておきましょう。
販売所
販売所とは、販売業者が保有しているビットコインを販売所から直接購入するところです。販売業者が決めたレートで取引を行うことになります。
そのため、レートに納得して注文をすれば即契約が成立するのが特徴です。「買い」または「売り」といった2つの注文方法しかないので、やりとりがシンプルなのも販売所の特徴といえます。
しかし、手数料や諸経費がかかるほか、どの販売所を選択するのかによって取り扱っている銘柄が異なるデメリットについては、しっかりと事前に確認しておきましょう。
仮想通貨の取引所・販売所の違いとそれぞれのメリット・デメリット
取引所
一方、取引所は、取引所を利用している他のユーザーからビットコインを購入します。
取引所の場合は「取引板」と呼ばれるものを利用し、同じ希望価格で買いたい人と売りたい人がいた場合に取引が成立する形です。
大きな金額のビットコインの場合、同じ条件を提示しているユーザーが見つからないケースが多いため、このような場合は販売所での購入やOTCと呼ばれる市場を通さずに取引所の企業と直接取引を行う方法を検討する形になるでしょう。
場合によっては取引所では取引が成立しないことがありますが、販売所と比較すると手数料が安く、中には手数料を無料としているところもあります。
ユーザー間で取引を行うことになりますが複雑なものではないので、初心者でも利用しやすいでしょう。
3. ビットコインを売却する
ビットコインを売却する場合も、販売所や取引所などを利用して売却する形となります。それぞれメリットとデメリットが異なるので、よく比較した上で検討すると良いでしょう。
仮想通貨取引所を選ぶポイント
仮想通貨においては取引所に関して、いくつかの種類があります。そのため、どこの口座を開設しようか悩んでしまうこともあるでしょう。口座開設といってもそれほど手間にはならないので、複数口座を開設するのもおすすめです。
取引所を選ぶ際には以下の5つのポイントに注目すると良いでしょう。
- 取引所選びのポイント
- 1. 手数料の安さ
- 2. 取引したい通貨の取り扱い
- 3. セキュリティ対策
- 4. 取引ツール(アプリ)の使いやすさ
- 5. 金融庁の認可
それぞれポイントについて詳しく解説します。
ポイント1. 手数料の安さ
仮想通貨の取引をするにあたり、どの程度の手数料がかかるのかはよく確認しておきたいポイントの一つです。例えば、入金が無料といったところもあれば、1,000円以上の手数料が発生するところもあります。
出金手数料についても同様で、無料のところもあれば数百円程度の手数料が発生するところもあるので、確認しておきましょう。
1回あたりの手数料はそれほど高額ではなかったとしても、長い目で見ると何度も繰り返し入金や出金を行っていくことになります。それらが積み重なれば数千円、数万円単位となっていくことが多いので、手数料が安い取引所を選択しておきましょう。
また、同じ仮想通貨取引所の中でも、選択する方法によって手数料の有無が変わることがあります。例えば、即時入金であれば手数料がかからないものの銀行振り込みだと手数料がかかるような形です。
また、仮想通貨を別の口座に移す場合にも手数料がかかります。
特に初心者のうちは販売所を使って取引をすることが多いので、販売所の手数料などがどの程度に設定されているのか確認してみてください。
ポイント2. 取引したい通貨の取り扱い
仮想通貨には、ビットコイン以外にもイーサリアム、リップル、エンジンコインなど、実にさまざまな種類があります。
ビットコイン以外の仮想通貨投資も行いたいと考えているのであれば、取引したい通貨を取り扱っているかについても必ず確認しておきましょう。
なぜなら、取引所によって対応している仮想通貨の銘柄は大きく異なるためです。
中には4つ程度の銘柄にしか対応していないところもあれば、20以上の銘柄に対応しているところもあります。
初めから取引したい仮想通貨の銘柄が決まっているのであれば、その銘柄に対応している取引所の中から検討してみると良いでしょう。
ポイント3. セキュリティ対策
セキュリティ対策にどれだけ力を入れているかは、忘れずに確認しておきたいポイントでもあります。
過去には、口座を開設していた取引所がハッキング被害に遭ってしまい、仮想通貨が流出してしまうようなトラブルもありました。
大規模な被害も出ており、多くの取引所では、非常にセキュリティを強化しています。具体的にどのような対策を取っているのかについて確認しておきましょう。
例えば、管理画面にログインする際は二段階認証しなければならない取引所だと信頼性が増します。二段階認証を取り入れていないような場合は、自身で設定を行いましょう。
それから、顧客の資産と会社の資産をひとまとめにして管理していないこと、コールドウォレットと呼ばれる形でインターネットに接続することなく顧客資産を保管していることなども重要なポイントです。
ポイント4. 取引ツール(アプリ)の使いやすさ
選択する取引所によって、取引ツールの使いやすさが大きく異なります。使いにくさを感じるようなツールだと、ストレスにもなってしまうでしょう。
また、操作性がわかりにくいと、思わぬミスをしてしまう可能性もあります。実際に使用してみなければわからないことも多いですが、使いやすさを判断する際には、実際に利用している方の口コミを確認してみるのもおすすめです。
口コミの結果、使いにくい、分かりにくいといったレビューが多く寄せられている取引ツールだと、苦戦してしまう恐れがあります。
ポイント5. 金融庁の認可
金融庁の認可登録のある取引所を選択するのもおすすめの選び方のひとつです。
もちろん絶対に安全な取引所というものはありませんが、厳しい審査をクリアし認可を受けている取引所であれば一定の信頼感を得られるでしょう。
とくに取引所の利用経験が少ない方は、海外の取引所や国内の認可を受けていない取引所の利用は控え、金融庁認可の登録業者が運営する取引所からはじめるようにしておくことをおすすめします。
金融庁の認可を受けた取引所については、以下の金融庁ウェブサイトに記載の「暗号資産交換業者登録一覧」より確認することができます。
おすすめのビットコインの口座
ビットコインはほぼすべての取引所で対応しています。その中でも特におすすめの取引所を紹介するので、参考にしてみてください。
おすすめ1. OKCoin Japan(オーケーコイン・ジャパン)
画像引用元:OKCoinJapan
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画像引用元:bitbank
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いかがだったでしょうか?
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