ビットコインが6.3万ドル割れ、原油安の追い風を消したFRBのタカ派
よきょい

ビットコインが一時6万3000ドルを割り込みました。ホルムズ海峡で数週間ぶりに船舶の通航が再開し原油が下落するなかでの出来事であり、通常であれば原油安はインフレ圧力を和らげリスク資産には追い風となるはずでしたが、相場は逆に動きました。
Bitcoin price by TradingView
米国とイランは6月18日、ホルムズ海峡での60日間の安全な商業通航を確保する覚書(MOU)に署名。署名後数時間で600万バレルの原油を積んだサウジ船籍のタンカー3隻が海峡を通過しています。
しかし、それを上回ったのが米連邦準備制度(FRB)の姿勢でした。FOMCは6月18日に政策金利を3.50〜3.75%で据え置いたものの、ドットチャートはタカ派的な内容でした。18人中9人が年内に少なくとも1回の利上げを見込み、3月のゼロから増加しています。年末のPCEインフレ見通しの中央値も2.7%から3.6%へ引き上げられ、FRBが原油下落を解決済みとはみなしていない姿勢が示されました。
FRBの声明後、米ドル指数は1年ぶり高値となる100.80を付けました。原油安が一つの圧力を取り除いた一方でFRBがより大きな圧力を再導入した形となり、ビットコインを押し下げました。海運・保険業界も慎重姿勢を崩しておらず、ロイズ・マーケット・アソシエーションは正常化には数カ月かかる可能性があると警告しています。
今後の展開は金利の道筋に左右されそうです。原油が一段と下落し海運の正常化が想定より速く進めば、ディスインフレの兆候がFRBのインフレ見通しに反映され利上げ観測が後退する可能性があります。原油の好材料が出ても、それがインフレ指標に反映されるまで相場は重い動きが続きそうです。
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