a16z、ゼロ知識証明エアドロップツールを発表。匿名性確保が可能に
Crypto Times 編集部

ベンチャーキャピタル、Andreessen Horowitz (a16z) が、ゼロ知識証明を利用したエアドロップツールを発表しました。
We recently released our codebase for zero-knowledge merkle airdrops. The concept allows protocols to airdrop to their community, as authenticated by web2 credentials, without asking users to doxx their finances. We explore this idea in the following post.https://t.co/Ms5F0lzIEj
— Sam Ragsdale (@samrags_) March 27, 2022
Tornado.cashにコンセプトやメソッドが由来しているとする上記ツールを利用すると、ユーザーは公開鍵を他者に公開せずエアドロップへの参加が可能となります。
具体的な仕組みは下記の通りです。
エアドロップ受信者はTelegram、Discord、Twitter、Signal等のパブリックチャネルでコミットメントと呼ばれるメッセージを提供。
エアドロップ提供者は、コミットメントをハッシュ化し、マークルツリー(データを要約・検証するためのデータ構造)を構築し、スマートコントラクトを展開します。
ユーザーは、自分の公開鍵にどのコミットメントが関連付けられているかを明かすことなく、自分がマークルツリーに属していることをゼロ知識証明で明かした上で、エアドロップトークンを引き換えることが可能となります。
上記の方法でトークンの要求を行うと、受信者側の公開アドレスが、他の全てのエアドロップ参加者のアドレスと混合され、匿名性が確保することが可能です。
a16zは、公式サイトで下記コメントを残しています。
- “「Web2は、無料で使いやすいインターネット・サービスのために、自分のデータやプライバシーを取引することに慣れてしまっています。Web3はその代替案を提供します。新しいモデルでは、人々は自分のデータのコントロールを取り戻し、自分の裁量で自分についての詳細を選択的に明らかにすることができます。このツールは、エアドロップの最先端技術とweb3の基本理念をより密接に結びつけるものです。- 引用元:a16z.com」”
a16zは、計算にガス代がかかることから「全てのケースでこのツールは必要ではない」としながら、プライバシー保護を必要とするケースでは有用だとしています。
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記事ソース:a16z