Acala Networkがハッキングを受け、aUSD12.67億ドルが不正Mintされる
Crypto Times 編集部
Acala Networkが提供するHonzon Protocolの脆弱性が悪用され、 iBTC / aUSD の流動性プールより12億6700万ドルを超えるaUSDがハッキングにより、不正Mintされました。
Looks like @AcalaNetwork was just hacked due to a bug in the iBTC/AUSD pool. Here is the attacker wallet https://t.co/eFRVeK3TiZ which now holds over a billion $AUSD.
— 0xTaysama – IYKYK (@0xTaylor_) August 14, 2022
現在、Acala NetworkではHonzon プロトコルの脆弱性に対して、Acala での運用を一時停止するための緊急投票が行われています。
We have noticed a configuration issue of the Honzon protocol which affects aUSD. We are passing an urgent vote to pause operations on Acala, while we investigate and mitigate the issue. We will report back as we return to normal network operation.
— Acala (@AcalaNetwork) August 14, 2022
今回のAcala Networkでのハッキング騒動により、aUSDは1ドルのPEGを大きく外れてしまっています。
Acala Networkが提供するaUSDはPolkadotのネイティブトークンであるDOTを担保にして、ステーブルコインaUSDを発行できる仕組みとなっています。
また、AcalaはSubstrateで開発されたパブリックチェーンであるため、同Substrateで開発されるパブリックチェーンではXCMの交換により容易にAcala上のトークンを別のチェーンに持っていくことが可能になっています。
aUSDはAstar Network上でも既に流通していたため、今回、Astar NetworkのFounderである渡辺氏はAstar上のAcala XCMを削除し、aUSDをAcalaからインポートを一時的にできないように対応を行ったようです。
Acalaでインシデントが起きています。透明性が大事だと思うので、インシデント後3hのAstar側の対応をまとめました。
免責:まず、我々の問題ではなくハックを受けてるのはAcalaです。今回Acala側の問題を我々がどう対応するかという部分の意思決定のリスク評価、とれた選択肢と選択まとめました。 pic.twitter.com/geQ3ZS9t0x
— 渡辺創太 Astar Network (@Sota_Web3) August 14, 2022
過去、LUNA / USTが破綻したこともあり、aUSDの今回のハッキングでは同様のことがおきるのでは?という声も見受けられますが、根本な仕組みがUSTのケースとは違うため、以前のような大きな被害は無いのではと考えられます。
また、Acala Network上で12.67億ドルのaUSDは不正Mintされたものの、ネットワークが緊急停止していること + 現状、外部にも流出していないことから今後の動きには大きな注目が集まりそうです。
追記:
Acala Networkは、不正ミントされた30.22億aUSDのうち29.7億aUSDは回収、確保を完了。すでにガバナンス投票の結果を受けてバーンされています。
今後、残りのaUSDの行方について追跡し、情報を公開していくとしています。
記事ソース:Medium