テザー出資の金融企業が赤字転落|金トークンの評価損2230万ドル
よきょい

Tetherが出資するデジタル資産金融のAntalphaが、第2四半期に融資残高を6億9600万ドル減らしました。傘下で金のトークンを扱うAurelionの評価損も重なり、同社は最終赤字に転落しています。
SECへの提出書類によると、6月30日時点の融資残高は前年同期の20億5000万ドルから34%減の13億5000万ドルで、3月末の17億1000万ドルからも縮小しました。
収益は28%減の1220万ドル、Antalpha帰属の純損益は前年の70万ドルの黒字から1250万ドルの赤字へ転じています。事業別では、サプライチェーン向け融資のTVLが46%減の3億8400万ドル、証拠金融資のTVLが27%減の9億6900万ドルとなり、両面で縮小が進みました。業界全体でもGalaxy Digitalの集計では仮想通貨レンディング市場が3四半期連続で縮小し、561億6000万ドルと2025年第3四半期の最高値786億9000万ドルから40.13%低い水準にあります。
損益への打撃が大きかったのはAurelionです。2025年10月に支配権を取得して以降連結対象となっており、XAUtとXAUEの保有に関連して約2230万ドルの評価損を計上しました。うち約2120万ドルが未実現、約110万ドルが実現分で、Antalpha全体の営業損失2510万ドルの大半を占めています。同社は中核の金融プラットフォームAntalpha Primeは非GAAPベースで営業黒字を維持しており、連結数値では実態が見えにくくなっていると説明しました。
同社は融資残高の減少について、与信の悪化ではなく資金需要の低下と選別的な資本配分の結果だとし、創業以来元本の損失は発生していないとしています。第3四半期の収益見通しは1000万〜1200万ドルと、第2四半期実績を下回る水準です。
なおXAUtの発行体であるTetherは、6月時点の届出でAntalpha株の約8.1%にあたる195万株を保有し、AurelionのクラスA株の21.5%も保有しています。融資事業の回復とAurelionの収益モデル転換が今後の焦点となりそうです。
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