偽ウォレットアプリで3億円消失|被害者3人がApple提訴
よきょい

ビットコイン保有者3人がApp Storeで配信されていた偽のSparrow Walletアプリにより合計180万ドル(約3億円)を失ったとして、7月24日に米カリフォルニア州でAppleを提訴しました。
訴状はなりすましアプリの審査と削除が不十分だったにもかかわらず、App Storeを安全で信頼できる配信元として宣伝していた点を問題視しています。
My attempt to protect users from scam apps on the @AppStore has gotten my Apple Developer account flagged for termination – ironically, for “dishonest activity”.
Unless it’s reversed by June 30, all new installs of Sparrow Wallet will fail, and development on macOS will end.… https://t.co/DVLQ0jJkF1
— Craig Raw 🐦 (@craigraw) June 22, 2026
Sparrowはデスクトップ専用のウォレットで、開発者のCraig Raw氏は2024年初頭から無許可のモバイル版について警告していたとされます。原告のJalen Delgado氏は2025年5月に1BTC超(訴状で約12万ドル)、James Ramirez氏は同年7月25日に7.4BTC(約87万5,000ドル)、Christopher Ellis氏はその9日後に約84万ドル相当を失ったと主張しています。
いずれもシードフレーズや復元フレーズを入力したことが被害につながったとされています。
同種の被害はSparrowにとどまりません。Kasperskyは4月、MetaMaskやLedger、Trust Wallet、Coinbaseなどを装う26本のアプリを確認したと公表。フィッシングページ経由で構成プロファイルを導入させ、改ざん版ウォレットを配布する手口も確認されています。米国では音楽家のGarrett Dutton氏(G. Love)が、Ledgerの正規ソフトと信じたアプリで5.9BTC(当時約42万4,000ドル)を失ったと4月に明かしています。
Appleは不正なSparrow関連アプリを削除し、該当する開発者アカウントを停止したと説明しています。同社は2020年から2024年にかけて90億ドル超の不正取引を阻止し、2024年だけで約200万件のアプリ申請を却下、14万6,000件超の開発者アカウントを停止したとも公表しています。
原告は資産の補償に加え、不正アプリ検知手順の改善と公開、仮想通貨アプリに関する警告表示を求めており、審査体制の責任範囲が争点になりそうです。
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