英中銀、ステーブルコイン個人上限を撤回|最大の壁は「需要」?
よきょい

引用元: Mehaniq / Shutterstock.com
イングランド銀行がステーブルコイン計画のうち業界が最も嫌っていた部分を撤回しました。個人の保有額を2万ポンドに制限する案と企業向けの1000万ポンドの上限が取り下げられた形です。
6月22日の政策声明では代わりにシステム上重要な各ステーブルコインに対し400億ポンドという単一の上限を設定し、発行体がリザーブで適切な利回りを得られるよう準備金規則も緩和しました。
世帯や企業は規制されたポンド建てステーブルコインを好きなだけ保有できるようになり、各コインは400億ポンドまで成長できます。これは大手経済圏の中でも珍しい立ち位置です。米国もEUも自国通貨建てトークンの規模に厳格な上限を設けていません。英国は上限を「一時的」と呼びつつ、自国通貨建てトークンに上限を課した最初の国となりました。
発行体の収益にとって最も大きいのは準備金規則の変更です。2025年11月の草案では、システム上重要な発行体は裏付けの40%を無利息のイングランド銀行預金として置く必要がありました。新たな枠組みではこの預金要件を30%に引き下げ、最大70%を短期の英国債で保有できるようにしています。これにより、ドル建ての競合に対して採算が取れる可能性が高まるとされています。
もっとも需要が最大の課題です。英国の消費者はすでにFaster Paymentsで国内送金を即時かつ無料で行えるため、ポンド建てステーブルコインはそれを上回る利点を示す必要があります。世界で流通するステーブルコインの約98%がドル建てであることも逆風です。
英国が早期のスピードよりも持続的な正当性を取る賭けに出たといえ、規制された需要が実際に現れるかが問われることになりそうです。
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