ビットコインの予備通信路が消える?「エクリプス攻撃」に懸念

2026/08/24・

よきょい

ビットコインの予備通信路が消える?「エクリプス攻撃」に懸念

Bitcoin Coreの開発者が、暗号化された匿名ネットワークCJDNSへの対応を維持するかどうかを議論しています。CJDNSはIPv4やIPv6、Tor、I2Pと並ぶ任意の通信経路の一つで、合意形成ルールとは切り離されたピア接続とアドレス処理の仕組みです。

議論のきっかけは接続先の少なさを示すデータでした。開発者のAndrew Chow氏によれば、あるシードノードのデータベースには25件のCJDNSアドレスが登録され、22件へ到達できたものの、厳格な基準を満たす「良好」なノードは7件にとどまりました。

問題を提起したMartin Zumsande氏は、11件の固定シードが同梱されているにもかかわらず、自身のノードでは3〜4件のピアしか確認できなかったとしています。

アドレスが少ない経路では、攻撃者がノードの接続先を占有して外部から孤立させる「エクリプス攻撃」の標的になりやすくなります。Bitcoin Coreは通常8本の全リレー接続と2本のブロック専用接続を維持しますが、CJDNSのみで運用するとこれらを埋められない恐れがあり、8月18日にはCJDNS単独運用を推奨しない旨の文書変更が取り込まれました。

バージョン32.xで警告を表示し33.xで削除するという案も出ていますが、8月23日時点で該当のIssue #36041は未解決のままで実装のプルリクエストも存在しません。仮に廃止されても影響は通信オプションにとどまり、ブロックの検証ルールは変わりません。

予備の経路は本命が使えなくなる前にこそ価値を持つだけに、利用実績の少なさだけでは判断しきれない議論が続きそうです。

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