原油80ドル割れもBTCは下落、次の試金石は金利か
よきょい

ビットコインの2026年のマクロ取引を支配してきた原油高の圧力が和らいでいます。米国とイランの和平枠組みを受けてブレント原油は約3カ月ぶりに80ドルを下回りました。一方でビットコインは1030万円で取引され、24時間で約1.8%下落しています。原油安は本来リスク資産にとって追い風となるはずですが、次の課題を浮き彫りにする結果となりました。
Bitcoin price by TradingView
市場は「原油高はビットコイン安」という単純な構図を脱したと見られています。原油の下落は弱気要因を一つ取り除いたものの、流動性の支えは金利、上場投資信託(ETF)への資金流入、リスク選好から来る必要があります。ホルムズ海峡の通航は依然として正常化しておらず、和平枠組みの実務的な効果は未確定のままです。
連邦準備制度理事会(FRB)の動向は引き続き中心的な要素です。4月の連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨はエネルギー由来のインフレリスクを警戒しており、10年物米国債利回りは約4.47%でした。利息を生まない資産にとっては引き締め的な環境であり、FRBが低い原油価格を利下げの余地と見なすかが鍵となります。
ビットコインのETFへの資金流入は6月16日にわずかにプラスとなりましたが、その規模は今回の局面転換全体を説明するには小さいものです。年末に向けた道筋は、一度きりの資金流入よりも原油安に加えてETFの安定した需要や利回りの低下が複数の取引日にわたって繰り返されるかにかかっています。
回復のシナリオはホルムズ海峡の通航が正常化し、ガソリン価格の圧力が和らぎ、インフレ期待が低下することで、FRBが姿勢を軟化させる余地を得るというものです。2026年の残りは流動性とリスク選好が取引を左右しそうです。
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