金が年初来安値、円建てBTCも数十万円が目減り|円高直撃

2026/08/04・

よきょい

金が年初来安値、円建てBTCも数十万円が目減り|円高直撃
ct analysis

金(ゴールド)の国内小売価格が年初来安値をつけました。地金商最大手の田中貴金属工業が8月3日午前に公表した店頭小売価格は1グラムあたり2万2624円で、前週末から771円(3%)下落し、2025年11月以来およそ8カ月半ぶりの安値水準となりました。

円建ての金価格はドル建ての国際価格と対ドルの円相場をもとに決まるため、急速に進んだ円高・ドル安が価格を押し下げた形です。同じ力学は日本の投資家が抱える円建てのビットコイン(BTC)にも及んでいます。

きっかけは7月31日に日米の通貨当局が実施した協調的な円買い介入とされています。片山さつき財務相が3日にこれを公表し、外国為替市場では円相場が一時1ドル=155円台前半と5月上旬以来の水準まで上昇しました。前週末の158円台から2%程度の円高です。ビットコインは3日時点で1BTC=6万2000〜6万3000ドル台で推移、155円台で換算すると円建てでは970万円前後と、158円台だった前週末の水準からは数十万円分が目減りした計算になります。



もっとも、ドル建てで見ると両者の立ち位置は異なります。金の国際価格は1オンス=4000ドル台前半で、2026年1月28日につけた最高値の約5590ドルからは3割弱の調整にとどまっているとされています。一方のビットコインは2025年10月の史上最高値である約12万6000ドルからほぼ半値の水準にあり、1年前との比較でも4割超下げているとみられています。「デジタルゴールド」と呼ばれてきた資産と実物資産との差が、この局面では鮮明になっています。

円高が進む場面では、ドル建て価格が横ばいでも円建ての評価額は目減りします。市場では追加介入への警戒がくすぶるうえ、週内には米雇用統計の発表も控えており、為替の振れ幅は当面大きくなりやすいとみられています。

金もビットコインも「インフレへの備え」として語られてきましたが、円で運用する投資家にとってはドル建ての値動きと円相場という二つの変数を同時に見る必要がありそうです。

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情報ソース:日本経済新聞

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