BTC押し目買い勢は20%の含み損、「底値シグナル」効かず
よきょい

ビットコインが6月30日につけた5万8500ドル近辺の安値から反発し、記事執筆時点で6万6000ドル前後で取引されています。ただしオプション市場では下落に備えた保険料の高止まりが続き、無期限先物ではレバレッジをかけた買い持ちのコストが再び発生し始めています。
Bitcoin price by TradingView
ヴァンエックの分析ツール「ChainCheck」によると、1カ月物のプットとコールの価格差を示すスキューは、過去1カ月で9.8ポイントから11.4ポイントへ拡大し、2021年以降の全観測値のうち83パーセンタイルに当たります。1カ月物のコールのボラティリティが35.5%と2021年以降のレンジ下限に近い一方、プットは46.9%と大きく上回っており、市場全体の変動期待とは別に下落リスクへ値段がつけられている構図とされています。
過去の類似局面についてヴァンエックは、スキューが10〜15ポイントの帯にあった場合、30日後の中央値リターンが1.4%、90日後がマイナス8.8%、180日後が15.3%、365日後がマイナス19.1%だったとしています。15ポイントを超えるより強い不安が示された局面のほうが、90日以降の成績は良好だったとのことです。無期限先物の資金調達率は春先まで概ねマイナス圏でしたが今月プラスに転じ、30日年率で4.5%前後と長期平均を下回る水準にあります。
直近でマイナス圏だった4月13日から5月23日にかけて買い付けた投資家の平均取得価格は約7万7900ドルで、ヴァンエックの7月時点のデータでは約20%の含み損を抱えています。歴史的に有効とされてきた底値シグナルが機能しなかった珍しい例とされています。
7月28日から29日の米連邦公開市場委員会(FOMC)については、ロイターが104人のエコノミストを対象に実施した調査で全員が3.50〜3.75%での据え置きを予想しており、声明や記者会見への反応が反発の持続力を測る材料となりそうです。
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