「ビットコインを売らずに現金化」その代償は?|償還リスクも
よきょい
ビットコインを手放さずに現金を得たい保有者には、BTCを担保に借り入れる選択肢があります。ただし多くのレンディングアプリはイーサリアムなど別のネットワーク上にあり、ビットコインの記録をそのまま担保にすることはできません。そこでBTCをカストディアンに預け、別ネットワークで流通する裏付き(ラップド)トークンを受け取る仕組みが使われます。
Circleは9月4日に機関投資家向けのcirBTCを説明しており、既存のWBTCやCoinbaseのcbBTCと競合します。預け入れが確認されるとトークンが発行され(ミント)、償還時にはトークンを焼却してBTCが返される流れです。WBTCではマーチャントと呼ばれる承認業者が手数料を得て交換を仲介します。1トークンが1BTCに相当するため、価格下落のリスクは軽減されません。
トークンをレンディングアプリに預けると、スマートコントラクトが担保として受け入れ、ステーブルコインを借りられます。借入額より多くの価値を差し入れる必要があり、価格が大きく下がれば担保は清算されます。売却を避けたはずの保有者が、結果としてビットコインへの持ち高を失う可能性があるということです。
使い勝手は提供者ごとに異なります。cbBTCは取引所の出金操作の延長で交換でき、cirBTCは準備アドレスの公開やChainlink経由の情報提供を特徴とします。ただ、裏付けが見えることと、自分が実際に償還できることは別問題です。借り手にとって最後に問われるのは預けたビットコインを取り戻せるかどうかになります。
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