株安の中ビットコインは底堅く推移、資産運用大手グレースケール社「価格の底はすでに付けた可能性」とデータから予想
アラタ | Shingo Arai

7月23日の米株式市場は、AlphabetやTeslaの決算を受けてAI投資への懸念が再燃したことに加え、中東情勢の悪化による原油高がインフレ警戒を強め、ナスダック総合指数が2.4%安、S&P500が1.5%安と大きく下落しました。一方でビットコインは6万5000ドル台を維持しており、6月に付けた年初来安値(5万9000ドル台)からの反発局面を保ったまま、株式市場と比べて底堅い値動きとなっています。
Bitcoin is a macro asset and it trades with macro variables (eg growth and policy expectations)
If the Fed doesn’t hike $BTC may have already bottomed, even if the 4yr cycle framework implies longer bear market
Quick blog post: https://t.co/9tnWphYwJc pic.twitter.com/6928J1fCAa
— Zach Pandl (@LowBeta) July 22, 2026
こうした中、アメリカの仮想通貨資産運用大手Grayscale(グレースケール)社は、ビットコインの現在の弱気相場の行方をめぐるレポート「Bitcoin: Four-Year Cycle or Macro Asset?」を公開しました。執筆したのは同社リサーチ責任者のZach Pandl(ザック・パンドル)氏で、投資家の間で分かれる2つの見方を比較したうえで、従来の「4年サイクル説」とは異なる見解を示しています。
半減期を価格変動の主要因とみなす4年サイクル説では、ビットコインは歴史的にサイクル高値の約1年後、半減期から約2年半後に底を打っており、累積下落率は平均で約80%に達してきたとされます。このパターンが今回も繰り返される場合、ビットコイン価格はさらに下落し、今年9月から10月頃に底を形成する計算になります。

Grayscale社の記事より引用
一方でグレースケールは、ビットコインがすでに資産として成熟し、今後は株式や債券など主要資産クラスと同様、マクロ経済環境の変化によって価格が左右される「マクロ資産」になったとの見方を支持しています。過去のビットコイン弱気相場は経済成長の鈍化や実質金利の上昇と重なっており、今回の下落局面でもFRB(米連邦準備制度)の政策期待の大きな変化と実質金利の上昇が確認されているとのことです。
パンドル氏は、マクロ要因が価格の主導権を握っているのであれば、これらの要因が好転した時点でビットコイン価格は底を打つ可能性があると指摘し、「FRBが利上げを見送り、経済成長が堅調に推移すれば、ビットコイン価格はすでに底を付けている可能性がある」と述べています。
グレースケールは昨年12月に公開した2026年のデジタル資産見通しでも4年サイクルの終焉を予想し、2026年前半にビットコインが史上最高値を更新する可能性に言及していました。AI関連株の変調で株式市場が調整色を強める中、年初来安値から反発したビットコインが独自の底堅さを見せている現在の構図は、同社の主張する「マクロ資産化」の試金石となりそうです。
記事ソース:Grayscale The Stack
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