量子計算機が2030年に暗号解読?サークル社が耐性計画を公開

量子計算機が2030年に暗号解読?サークル社が耐性計画を公開

引用元: PJ McDonnell / Shutterstock.com

米サークル社は同社が開発するレイヤー1(L1)ブロックチェーン「Arc」において、量子コンピュータの脅威に対抗するための包括的なロードマップを発表しました。この計画はウォレット、プライベートステート、バリデータ、インフラに至るまで、フルスタックで量子耐性を実現することを目指す段階的なアプローチを採用しています。

現在、多くのブロックチェーンで採用されている公開鍵暗号方式は、十分な性能を持つ量子コンピュータが登場する「Q-Day」によって破られるリスクが指摘されています。サークル社のリサーチ部門によれば、2030年またはそれ以前に今日の暗号を解読可能なシステムが登場する可能性があると警告しており、機関投資家や企業にとって今こそ対策を検討すべき時期であるとしています。



特に懸念されているのが「Harvest now, decrypt later(今収集し、後で解読する)」というリスクです。これは攻撃者が現時点で暗号化されたデータを収集しておき、将来的に量子コンピュータを用いて解読を試みる手法です。

長期的な資産管理を行う銀行やフィンテック企業、RWA(現実資産)プラットフォームにとって、このリスクは無視できない課題となっています。

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Arcのメインネットでは、オプトイン(任意選択)モデルによる「ポスト量子署名(PQ署名)」が導入される予定です。従来の主流なブロックチェーンが使用する署名サイズ(64〜65バイト)と比較して、ポスト量子署名は大幅にサイズが大きくなる傾向があり運用上の難易度は高まります。しかし、サークル社はエコシステムの混乱を避けるため、強制的な移行ではなく段階的なパスを用意する方針です。

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