投資アプリeToroの仮想通貨取引が73%減|それでも純利益は77%増
よきょい

投資プラットフォームのeToroで、7月の仮想通貨の取引件数が140万件となり、前年同月から73%減少したことが分かりました。1回あたりの平均投資額も182ドルと半減しています。同社は8月11日の同じ発表で、米国の積極的な株式トレーダー向け証券会社トレードゼロを最大2億3100万ドルで買収することに合意したと明らかにしました。
ただし、仮想通貨の落ち込みが買収の動機になったことを示す材料はありません。7月の減速に先立つ第2四半期は、純コントリビューションが9%増の2億2900万ドル、米国会計基準の純利益は77%増の5300万ドルでした。株式取引の好調が仮想通貨部門の弱さを補ったとされ、コピートレード機能の伸びにも言及されています。全体としては収益基盤のある企業による事業拡大と見られます。
仮想通貨関連の数字は読み方に注意が必要です。第2四半期の仮想通貨売上高は13億4600万ドルと報告されていますが、これは部門利益ではなく総額ベースの数値です。同時に売上原価が13億5400万ドル、デリバティブの純取引収益が1970万ドル計上されており、これらを合わせると純取引の寄与は約1250万ドルと試算されます。営業費用を差し引く前の数値である点にも留意が必要です。
買収では現金に加え、最大250万株のクラスA株が発行される見込みです。トレードゼロの6月末までの1年間の売上高は約8000万ドル、第2四半期の売上総利益率は81%とされています。取引の完了は2027年上半期の見込みで、規制当局の承認が前提となります。
同社は4月にウォレット企業ゼンゴの買収でも合意しており、仮想通貨からの撤退ではなく事業の幅を広げる動きになりそうです。

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