送金は本当に安くなる?イーサリアム次期改修でガス見積もりに混乱
よきょい

イーサリアムの次期アップグレード「Glamsterdam(グラムスターダム)」に向けた公開テストネット「Platåberget」が稼働を始めました。ethPandaOpsが運用する同ネットワークは8月13日に立ち上げられ、誰でも参加できるバリデータ構成を採用しています。
メインネット反映まで利用可能とされ、クライアント同士やビルダー、インフラが連携して動作するかを実地で検証する場となります。
最大の変更点は、EIP-7732と呼ばれるプロトコル階層でのプロポーザー・ビルダー分離(ePBS)です。コンセンサスブロックの検証と実行ペイロードの検証を切り離し、ステークを預けたビルダーと、ペイロードが期限内に公開されたかを報告する委員会を新設します。これにより従来約2秒だったクリティカルパスが拡張され、次のプロポーザーには6秒、その他のバリデータには9秒の検証時間が与えられる設計になっています。
同じくレビュー段階のEIP-7928は、ブロックが触れたアカウントと保存領域を記録する「ブロックレベル・アクセスリスト」を追加します。これによりディスク読み込みや検証処理の並列化が可能になりますが、実際の処理性能はクライアントの実装次第とされています。なお分散型アプリやスマートコントラクトの検証にはSepoliaが推奨されており、Platåbergetはクライアントソフトやステーキング構成、ビルダーの検証に重点を置いた位置づけです。
手数料面では注意が必要です。公式ページはETH送金の例として18,000ガスを挙げる一方、EIP-2780の参照ケースでは既存アカウント宛て送金の合計が21,000ガス(基本12,000、コールドアクセス3,000、価値移転6,000)とされており、送金が一律に安くなると断定するのは時期尚早と見られています。
新規アカウント作成には183,600ステートガス、ストレージ書き込みは2,800から10,000へ引き上げられる案も示されており、開発チームはガス見積もりの再点検を迫られそうです。
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