仮想通貨の次なる注目成長領域|株式・債券のブロックチェーン化が進展
Crypto Times 編集部
暗号資産運用会社Bitwiseが株式や債券などの既存資産をブロックチェーン上で扱える形にする「資産のトークン化」を今後の暗号資産市場における大きなテーマとして挙げています。
BitwiseのリサーチアナリストIsh Assad氏はステーブルコインやトークン化された株式などを通じ、大量の資金がブロックチェーン上へ流入する可能性を指摘。こうした動きを「資本の大きな波」と表現しています。
実際、市場はすでに一定の規模まで拡大しています。RWA.xyzによると、9月10日時点のトークン化株式の残高は29.1億ドルで30日前から7.43%増加しました。保有者数も317万人と30日間で大幅に増えています。
これまでブロックチェーン上で取引される資産といえば、ビットコインやイーサリアムなどの暗号資産が中心でした。しかし最近では米ドルに連動するステーブルコインだけでなく、株式や国債といった従来の金融商品もブロックチェーン上へ移す動きが広がっています。
NasdaqやDTCCも市場参入へ
こうした動きは暗号資産業界の中だけで進んでいるわけではありません。
Nasdaqは9月10日、暗号資産取引所Krakenの親会社Paywardへ1億ドルを投資すると発表。両社はNasdaqに上場する株式などをブロックチェーン上で扱えるようにする「Nasdaq Equity Tokens」の開発を進め、2027年第2四半期の提供開始を予定しています。
さらに米証券決済大手DTCCも今年7月、DTCで保管する証券を実際にブロックチェーン上へ移し、担保の差し入れや証券貸借、株式・米国債の決済などを本番環境で処理しました。本格的なサービス開始は2026年10月を予定しています。
重要なのは株式や債券がブロックチェーン上に移ることでその周辺にも新たな需要が生まれる点です。
例えばトークン化された株式をUniswapなどの分散型取引所で売買したり、Aaveなどの分散型金融サービスで担保として利用したりすることが考えられます。その取引を処理するEthereumやSolanaといったブロックチェーンにも利用が波及します。
Bitwiseの見方どおり既存金融資産が本格的にブロックチェーンへ移り始めれば、資産のトークン化は一部の企業だけではなく、暗号資産市場全体を巻き込む長期テーマとなる可能性があります。
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