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イーサリアム、ビットコインに対して低迷続ける|マージ以降、対BTCで44%下落

イーサリアム、ビットコインに対して低迷続ける|マージ以降、対BTCで44%下落

引用元: Akif CUBUK / Shutterstock.com

イーサリアムがプルーフ・オブ・ステーク(PoS)ネットワークに移行した「The Merge」からまもなく2年を迎えますが、その価格パフォーマンスはビットコインに大きく差をつけられています。ETH/BTC価格は2021年4月以来の低水準となる0.0425を記録し、マージ以降、ビットコインに対して44%もの下落を見せています。

7月23日に米国で現物型イーサリアムETFが承認された後も、イーサリアムはビットコインに対して18%の下落を続け、低迷から抜け出せていません。

データプラットフォーマーCryptoQuantは、イーサリアムの価格はまだ過小評価の領域に達しておらず、ビットコインに対してさらに下落する可能性があると指摘しています。 彼らの試算によると、イーサリアムが過小評価の領域に入るためには、ビットコインに対して約50%の下落が必要になる模様です。

イーサリアムの低迷は、ビットコインと比較してネットワーク活動の勢いが弱いことと関連していると考えられています。 その一例が、イーサリアムのネットワーク取引手数料の総額です。これは、ビットコインと比較して減少を続けています。

この減少は、主に「Dencun」アップグレード後のイーサリアムの取引手数料の低下に起因すると考えられています。

Token Terminalのデータによると、2024年3月以降、イーサリアムの収益は99%減少していることが明らかになりました。これは、Dencunによってレイヤー2の利用者数と取引量が大幅に増加している中での出来事となっています。

さらに、2021年6月に27と過去最高を記録した対ビットコインにおけるイーサリアム取引数の相対値は、2020年7月以来の低水準となる11にまで低下。さらに、供給量の増加もETHの価格を圧迫していると、CryptoQuantは指摘しています。

イーサリアムは、スケーラビリティの向上やガス代の削減など、The Merge以降も様々なアップグレードを行ってきました。しかし、単純な価格パフォーマンスやビットコインとの優位性にのみ焦点を当てた場合、イーサリアムが再び力強い上昇を見せるにはさらなる時間が必要となるかもしれません。

記事ソース:CryptoQuant

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