イーサリアム財団の元研究者5人、新組織「Ethlabs」設立
よきょい

引用元: Mehaniq / Shutterstock.com
6月22日、イーサリアム財団(EF)の元上級研究者5人が、独立した非営利の研究開発(R&D)組織「Ethlabs」の設立を発表しました。
Announcing Ethlabs: a non-profit R&D lab for Ethereum and ETH
Our mission is to make Ethereum the settlement layer of the global economy.
The internet became global because shared protocols created a common language between networks. Private systems remained useful, but…
— Ethlabs (@ethlabs_org) June 22, 2026
Ethlabsはイーサリアムを世界経済の決済層にすることを掲げる組織です。ETHを「最も価値ある、プログラム可能な価値の保存手段」と位置づけ、ETHの貨幣的性質の研究を初期の取り組みに挙げています。これは財団が従来「信頼できる中立性」のもとで直接取ることを避けてきた姿勢でもあります。
支援者にはETHを保有する上場企業のBitMineやSharpLink、ジョセフ・ルービン氏らが名を連ねています。資金提供者には説明責任が与えられる一方で研究方針への支配権はなく、最終的な方向性はEthlabsの指導部に委ねられるとされています。背景には、財団が退いた際に誰が責任を引き継ぐかという継承問題があり、コアプロトコルの維持には年間約3,000万ドルが必要との見方も示されています。
ETHの保有企業がイーサリアムのR&Dを資金支援する構図は、プロトコルの成功とETH価格の間に明確な利害の一致を生みます。BitMineは2026年6月のSEC提出資料で、年換算で約2億5,800万ドルのETHステーキング収益を開示しています。こうした企業がステーキング収益の一部でも公共財研究に向ければ、年間3,000万ドルというコア開発資金の相当部分を賄える計算になるとされています。
強気の見方は、Ethlabsが継承問題への最初の本格的な制度的回答になるというものです。一方、弱気の見方は、資金提供に正統性が伴うと何が「イーサリアムの仕事」かを誰が決めるのかという明確な答えがなくなる点にあります。
ETHの投資対象としての価値と中立性という二つの目標が両立するのか、今後のイーサリアムのコミュニティで議論が続きそうです。
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