ジャクソンホールに揺れるビットコインの行方|議長が明日初講演

2026/08/27・

よきょい

ジャクソンホールに揺れるビットコインの行方|議長が明日初講演

ジャクソンホール経済政策シンポジウムが8月27日から29日までワイオミング州で開かれます。ケビン・ウォーシュ議長にとって初の基調講演は28日金曜の午前です。ビットコインは7万8,000ドル台で迎えますが、過去2年と決定的に違う点があります。市場が身構えているのは緩和の後ずれではなく、利上げの可能性そのものだという点です。

Bitcoin price by TradingView

7月28日から29日のFOMCは、9対3の票決で政策金利を3.50〜3.75%に据え置きました。反対したクリーブランド連銀のベス・ハマック総裁、ミネアポリス連銀のニール・カシュカリ総裁、ダラス連銀のローリー・ローガン総裁は、いずれも0.25%の利上げを主張しています。3人が同じ方向で反対票を投じたのは2016年9月以来で、6月時点の参加者見通しでも2026年末までに1回の利上げが織り込まれていました。

今回の上昇はFRBが作ったものではない

現在のビットコイン価格は回復基調にありますが、今回の上昇の起点は中央銀行ではありません。8月19日の週に米財務省が長期債買い戻しの1回あたり上限を20億ドルから少なくとも40億ドルへ引き上げる方針を示し、長期金利の緊張が緩みました。そこへ空売りの踏み上げと現物ETFの資金流入が重なっています。

だからこそ講演の影響は非対称になります。金融環境が緩む材料は財務省側から先に出て価格に織り込まれた一方、9月16日の会合での利上げ観測が強まれば上昇を支えてきた長期金利低下という前提そのものが揺らぐためです。ただし、そもそも明確な合図が出ない可能性も相応にあります。

ウォーシュ議長はフォワードガイダンスに否定的で、6月の初会合でも金利の先行きを示さず、7月の声明文も従来より大幅に短いものでした。今年のテーマは「金融イノベーション:決済と政策への含意」であり、金融政策そのものではありません。

効くとすればどの価格帯か

反応が出た場合に効く場所は、オプションの建玉が教えてくれます。9月末満期は6万ドル以下に厚い下方ヘッジが積まれ、活きた上方の持ち高は7万8,000ドルから10万ドルに集中しており、その間のおよそ6万ドルから7万5,000ドルは薄い帯です。タカ派的な受け止めで急落した場合、最も手当ての少ない場所に着地する構図になります。逆に据え置き継続が確認されれば、9月9日に始まる買い戻し拡大が次の支えとして意識されます。

2022年にパウエル前議長の講演がリスク資産を押し下げた記憶もあり、市場はこの週末を警戒して迎えています。ただし今年に限っては議長が何を語るかよりも、あえて語らなかった部分をどう解釈するかが相場を動かすことになりそうです。

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出典:カンザスシティ連銀

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