ビットコインの「サイレントペイメント」とは?スマホ対応に残る課題
よきょい
ビットコインのプライバシー機能「サイレントペイメント」は、再利用可能なアドレスを使いながら、オンチェーン上で支払いの連鎖を追跡されにくくする仕組みです。
送信側が受取人の公開情報から新しいTaprootアドレスを導出し、受取側のウォレットが対象トランザクションをスキャンして自分宛ての出力を見つけます。このスキャン処理がスマートフォンにとって負担となっていました。
9月に公開された独立運営者による測定プロジェクトでは、Taproot有効化直後の高さ70万9656から96万5089までの25万5434ブロックを処理し、インデクサーBlindBit Oracle v2の完全なスキャン用データが合計15.08GB(1ブロック平均59.0KB)に達したと報告されています。直近の区間から算出した1日あたりの通信量は約8.0MBで、モバイル回線でも対応可能な規模と見られています。
一方で、軽量ウォレットはインデクサーから完全なデータを受け取ることを前提としているため、必要な情報が1件でも欠けると実際に届いた支払いを検出できません。Cake Walletで2025年7月に提起された問題では、不完全なデータを受け取った後にウォレットが同期完了として記録し、別のサーバーに接続しても再取得しない可能性が指摘されています。
対策として、各ブロックの正規データへのコミットメントを連鎖させ、複数サーバー間で比較する仕組みが提案されています。Sparrow Wallet 2.5.0はサーバー側で照合を行う方式を採用し、Cake WalletやDana Walletなどは別の設計を試みています。
通信量の面では実用に近づいているものの、不完全な履歴を検知する安全策が普及の鍵になりそうです。
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