ビットコイン年末の3シナリオとは?原油高と高金利が回復の壁に
よきょい
ビットコインは9月16日時点で1179万円近辺で取引されており、24時間で2%下落したものの、30日間では16.5%上昇しています。米国の仮想通貨市場構造を定めるCLARITY法案が上院で手続き上の節目を迎え、FRBも9月15~16日に会合を開くなか、上昇分を守れるかどうかが焦点となっています。
Bitcoin price by TradingView
一方で、マクロ環境は買い手にとって厳しい状況です。8月の米消費者物価指数は前月比0.4%上昇し、その3分の1以上をガソリンが占めました。食品とエネルギーを除くコア指数も0.3%上昇しています。
ブレント原油の11月物先物は1バレル107ドルとなり、米10年債利回りは14日時点で4.97%、インフレ調整後の実質利回りは11日時点で2.60%と高い水準にあります。
米エネルギー情報局(EIA)の9月見通しでは、中東の輸出制約が年末まで続く一方で生産は緩やかに回復し、下半期のブレント原油価格は平均90ドル前後と想定されています。エネルギー供給の改善がインフレ圧力を和らげ、金融環境の緩和につながれば、規制の進展と同じ方向に働くことになります。
逆にイングランド銀行が7月に警告したAI関連株の調整が起きれば、リスク資産全体の売りがビットコインにも波及する可能性があります。
年末に向けたシナリオは、圧力緩和を伴う回復、再度の下落、数カ月にわたる不安定なレンジ相場の3つに整理されます。法案が進展しても原油高と高金利が続けば、材料ごとに上下するだけで持続的なトレンドは生まれにくいと見られています。今後は政策発表後に上昇が維持されるかどうかが、回復の信頼性を測る指標になりそうです。
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