DeFi資産の急増を額面通りに見られない理由|ETH・SOLで分析

2026/09/16・

よきょい

DeFi資産の急増を額面通りに見られない理由|ETH・SOLで分析

9月16日時点のDeFiLlamaのデータでは、イーサリアムのDeFi預かり資産(TVL、プロトコルにロックされた資産のドル建て価値)は30日間で17.73%、ソラナは19.62%増加しました。一方で同期間のステーブルコイン時価総額の伸びは全チェーン合計で1.5%前後にとどまっています。

ネイティブトークンの値動きはさらに大きく、ETHは30日間で23.3%、SOLは25.7%上昇しました。TVLはロックされた資産の数量と市場価格の両方で変動するため、預け入れ残高が横ばいでもトークン価格が上がればドル建てのTVLは増加します。

ETHとSOLの上昇率が各チェーンのTVL増加率を大きく上回っていることから、今回の回復は価格の再評価が最も有力な説明とされています。

ただし、新規の資金流入やレバレッジによる資本の再利用が寄与している可能性も残ります。AaveやKaminoなどのレンディング市場では、担保として預けた資産を元手に借り入れた資金を別のプロトコルで運用できるため、同じ担保が複数のTVLに計上されることがあります。

DeFiLlamaは流動性ステーキングや二重計上の一部を除外していますが、プロトコル間の合成による重複は完全には排除されていません。

流動性主導の回復を確認するには、価格調整後のトークン残高の増加、ステーブルコインの持続的な成長とDeFiへの流入、ブリッジの純流入、借り入れデータの拡大が必要です。価格による評価増は相場の反転とともに逆回転するため、現時点ではドル建てTVLの上昇を額面通りに受け取るのは難しそうです。

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