日本版ビットコインETF試算の現実味|家計資産のわずか0.13%で3兆円

日本版ビットコインETF試算の現実味|家計資産のわずか0.13%で3兆円

日本で現物ビットコインETFが解禁された場合、2028年度までに最大約184億ドル(約3兆円)が流入し得る。仮想通貨の市況分析を手掛けるXWIN Japanがこうした試算を示し、オンチェーンデータ分析プラットフォームCryptoQuantへの投稿でその前提を説明しています。試算は家計金融資産や投信市場の規模、NISAの普及状況、米国での現物ビットコインETFの成長実績などを組み合わせたもので、7月15日の改正金商法成立で解禁が現実味を帯びる中、市場規模の目安が具体的な数字で示された形です。

3兆円という規模を国内の統計と並べると、決して野心的すぎる数字ではないことがわかります。日本の家計金融資産約2,385兆円に対してわずか0.13%、ETFを除く公募株式投信の純資産総額(約207兆円)と比べても1.4%程度にとどまるためです。一方で先行する米国の現物ビットコインETFの純資産は約788億ドル(約12.9兆円)。3兆円という想定は米国市場の4分の1弱の規模を日本単独で作る計算でもあります。



この数字を国内の工程表と突き合わせると、時間軸のタイトさが見えてきます。

片山金融相が7月上旬に「解禁する方向で検討を進めたい」と表明し、前提となる改正金商法は15日に成立しましたが、施行は2027年度、20%申告分離課税の適用は2028年からの見込みです。ETFの組成にはさらに投資信託法の施行令改正が必要でその改正は2028年までに行われる見通しと報じられています。国内ETFの誕生が2028年以降になるとすれば、試算の期限である2028年度までの助走期間はほとんどなく、3兆円は解禁初期から資金が一気に集まる想定に近い数字と言えます。

需要側の環境は追い風と逆風が交錯しています。米国では6月にビットコインETFから上場来最悪の月間45億ドルが流出し、ブラックロックの「IBIT」の年初来リターンはマイナス33%。それでも累計純流入は600億ドル超とプラス圏を大きく保ち、足元の株安局面でもETFへの資金流入がビットコインの下支えとして機能しています。円が1ドル=164円台目前まで沈み、預金の実質的な目減りが意識される国内環境は「証券口座で買える円建てのビットコイン投資手段」への潜在需要を強める方向に働く可能性があります。

3兆円はあくまで想定される需要がすべて実現した場合の強気シナリオであり、解禁初年度の流入額を保証する数字ではありません。実際の資金流入がこの水準にどこまで近づくかは施行令改正から商品組成、上場承認までの制度整備の進み方に左右されることになりそうです。

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記事ソース:CryptoQuant

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