かつての仮想通貨取引所王者が閉鎖、11年の歴史に幕|BitMEX
よきょい

引用元: Piotr Swat / Shutterstock.com
仮想通貨デリバティブ取引所BitMEXは7月23日、取引所を閉鎖すると発表しました。閉鎖時刻は2026年9月23日UTC午前4時とされ、新規口座登録はすでに停止されています。運営会社HDR Global Trading Limitedの取締役会が、事業と仮想通貨業界全体の戦略的レビューを経て決定したとのことです。
Dear BitMEX Users,
Today, we share with a very heavy heart that BitMEX exchange will shut down its operations, effective 23 September 2026 at 04:00:00 UTC.
The owner and operator of BitMEX, HDR Global Trading Limited, has made the difficult decision to close operations… pic.twitter.com/oWuqlh547f
— BitMEX (@BitMEX) July 23, 2026
BitMEXは2014年にサービスを開始し、最大100倍のレバレッジを提供する無期限先物(パーペチュアル・スワップ)を業界で初めて考案したことで知られます。同商品はその後多くの取引所に採用され、仮想通貨業界で最も取引される商品へと成長しました。同社は11年以上の運営期間中、ハッキングによる顧客資産の流出がゼロだった点も強調しています。
利用者への影響として、8月26日UTC午前4時からリスクリミットが適用され、新規ポジションの建玉ができなくなります。以降は既存ポジションの縮小のみが可能で、閉鎖時刻までに残っているポジションは強制決済される見込みです。ステーキングされていたBMEXトークンはすべて解除され、保有者の口座で即時利用可能になったとされています。
閉鎖後もログインして残高確認と出金は可能ですが、KYC済みユーザーが期限までに資産を出金しなかった場合、月額で50ドル相当または年率1%のいずれか高い方の口座手数料が課されるとのことです。同社は閉鎖の発表に便乗したフィッシング詐欺への警戒も呼びかけており、出金の優先処理をうたう案内は存在しないと注意を促しています。
仮想通貨デリバティブの草分けとして業界を牽引してきたBitMEXの撤退は競争が激化する市場環境の厳しさを映すものとみられ、利用者には早めの資金移動が求められることになりそうです。
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