【今日のマクロ経済】日銀は9月に25bp利上げ方針と報道、原油が約6週間ぶり高値圏

2026/09/09・

よきょい

【今日のマクロ経済】日銀は9月に25bp利上げ方針と報道、原油が約6週間ぶり高値圏

9月9日現在、前日から続いていた円高の勢いがいったん止まりました。8日のドル円は一時152円90銭前後まで下値を切り下げたものの、その後は反発して154円40銭前後まで戻しています。

一方、中東情勢は混迷を深めています。サウジアラビアのエネルギー関連施設が親イラン派の攻撃を受けたと報じられ、イランの原油輸出拠点周辺での爆発報道も伝わりました。原油(WTI)は93〜95ドルと約6週間ぶりの高値圏へ上昇し、ブレントは100ドル近辺との報道も出ています。

📈 主要指標(9月9日)

銘柄 直近価格 トレンド 一言コメント
S&P 500 7,673.52 下落 祝日明けに-0.58%と反落。AI新モデルの影響懸念でソフトウェア関連が軟調
日経平均 65,269.33円 下落 急速な円高とサウジ攻撃報道で-1.70%。前日の上昇分をほぼ吐き出す展開
金(Gold) $4,390〜4,425/oz 下落 利上げ観測の強まりで4,400ドルを割り込む場面も。地政学リスクより金利が優勢
原油(WTI) $93〜95/bbl 上昇 サウジのエネルギー施設攻撃で約6週間ぶり高値圏。ブレントは100ドル近辺の報道
BTC $78,500前後 下落 8万ドルの節目を割り込み失速。FOMCでの利上げ確率6割が上値を抑える
ETH $2,485前後 下落 2,500ドルを割り込み小幅調整。節目を挟んだ攻防で上抜けの勢いを欠く展開
SOL $103前後 下落 105ドルからやや後退するも100ドルは維持。主要銘柄では底堅さを保つ
XRP $1.41〜1.42 保合い 1.38〜1.45ドルのレンジで推移。相対的に堅く下落局面でも水準を維持

📊 マクロ経済:本日の注目トピックス

① 日銀は9月に25bp利上げ方針と報道、50bp観測が後退

8日のドル円相場は下落後に反発しました。前日から続く円高の流れのなかで一時152円90銭前後まで下値を切り下げましたが、その後は下げ幅をほぼ消しています。前日に153円80銭台まで進んだ円高が、いったん一服した形です。

反発の背景には2つの観測後退があります。1つは日銀の利上げ幅です。9月の金融政策決定会合において25bpの利上げ方針と報じられ、一部で広がっていた50bp利上げ観測が後退しました。先週、高田審議委員が0.25%を超える利上げ幅の可能性に言及したことで一気に強まった思惑が、報道によって現実的な水準へ引き戻された格好です。

もう1つはGPIFです。上野厚労相がポートフォリオバランスの修正について、3月末時点で必要はないと判断したうえで引き続き適宜適切に検証が行われていると認識していると述べました。これによりGPIFが現況のポートフォリオから国内債券の割合を増やすのではとの観測が後退しています。先週からの円高・債券高は、日銀の利上げペース加速観測、高市政権の財政運営見直しへの期待、そしてGPIFの資産構成見直し観測という3つの思惑に支えられてきました。そのうちの1つが弱まったことになります。

② サウジのエネルギー施設が攻撃、原油は93〜95ドルへ

中東情勢は一段と悪化しました。イエメンの親イラン武装組織によるサウジアラビアのエネルギー施設への攻撃が報じられ、さらにイランの原油輸出拠点周辺での爆発報道も伝わっています。これまでホルムズ海峡の通航問題が焦点でしたが、産油国の生産・輸出インフラそのものが標的となる段階に入りました。

原油(WTI)は93〜95ドルと約6週間ぶりの高値圏へ上昇し、ブレントは100ドル近辺との報道も出ています。8月上旬に75ドル台まで下落していた局面からは20ドル近い上昇です。8月下旬に「制裁の影響は限定的」との見方から一時80ドル近辺まで下げた場面もありましたが、その後の展開は一貫して上方向でした。

③ FOMC利上げ確率は6割、明日PPI・明後日CPI

来週のFOMCに向けて、金利の綱引きが続いています。市場では利上げ確率がおよそ6割とみられており、8月雇用統計の強さに加え、原油価格の上昇によるインフレ懸念が利回りの上昇要因となっています。米財務省は長期債買い戻し策を進めていますが、市場の焦点は既に物価指標や原油価格、中東情勢の行方へ移りました。

直近の最重要イベントは明日の8月卸売物価指数(PPI)と明後日の8月消費者物価指数(CPI)です。7月のCPIは総合が前年比3.4%、コアが2.5%で市場予想と一致し、エネルギー価格の落ち着きが確認されていました。しかし8月は原油が75ドル台から95ドル近辺まで駆け上がった月です。この上昇がどこまで指標に反映されるかが、9月15日・16日のFOMCの判断を左右します。

明日と明後日の物価指標を通過するまでは、方向感の出にくい展開が続きそうです。

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