【今日のマクロ経済】FOMC据え置きも「3人が利上げ主張」で9月利上げ確実視—米株大幅安・日経61,000円台
よきょい

7月30日現在、FOMCは政策金利を3.50〜3.75%に据え置きましたが、ハマック・クリーブランド連銀総裁ら3名が0.25%の利上げを主張して反対票を投じ、9対3という異例の票決となりました。市場は「3人の反対票=9月利上げはほぼ確実」と解釈し、主要3指標が揃って大幅下落。S&P500は-1.52%の7,316まで急落しました。
ビットコインは64,000ドル台に留まり株式ほどの急落は回避しています。本日は明日の日銀金融政策決定会合を控え、PCEデフレーターとBOE会合が重なる神経質な一日となります。
📈 主要指標(7月30日 取得時点)
| 銘柄 | 直近価格 | トレンド | 一言コメント |
|---|---|---|---|
| S&P 500 | 7,316.15 | 下落 | FOMC据え置きも「3人反対票」で9月利上げ確実視され-1.52%。AI懸念・半導体安・中東リスクが重なり大幅安 |
| 日経平均 | 61,434円 | 下落 | 続落で61,000円台に突入。先物夜間取引は-1,410円(-2.25%)で本日も売り先行スタートが見込まれる |
| 金(Gold) | $4,050〜4,080/oz | 保合い | FOMC後のドル動向と金利見通しのバランスで小動き。4,000ドル台を維持し安定推移が続く |
| 原油(WTI) | $84.3〜84.5/bbl | 上昇 | 中東情勢の不透明感が再燃し前日の低水準から反発。今朝の「イラン奇襲攻撃試みを迎撃」報道が後押し |
| BTC | $64,000〜64,100 | 上昇 | FOMC後に63,000ドル台から64,000ドル台へ小幅回復。株式ほどの急落を回避し相対的な底堅さを示す |
| ETH | $1,880〜1,920 | 保合い | 株式市場の下落に連動しつつも一定水準を維持。日銀会合と明日のメタ・アマゾン決算待ちで小動き |
| SOL | $73前後 | 保合い | 暗号資産全体の調整継続。75ドル台の回復には市場全体のリスクオン転換が必要な局面 |
| XRP | $1.05〜1.07 | 保合い | 1.05〜1.07ドルのレンジでの推移が続く。規制整備という中長期の下支え材料は変わらず |
📊 マクロ経済:本日の注目トピックス
① FOMC据え置き・3人が利上げ主張
FOMCで政策金利は3.50〜3.75%に据え置かれ、5会合連続の据え置きとなりました。発表直後はドル売りが優勢となりドル円が163円30銭近辺まで下落しましたが、その後の市場の反応は一転して大きな売りとなりました。
最大の材料は、12人の委員のうちハマック・クリーブランド連銀総裁ら3名が0.25%の利上げを主張して反対票を投じたという事実です。9対3という票決は、FOMCの意思決定が「9月にも利上げに傾いている」というシグナルとして市場に解釈されました。
ウォーシュ議長は記者会見で「据え置きがインフレ対応の後退を意味するものではない」と強調し、2%のインフレ目標達成への決意を改めて示しました。フォワードガイダンスを示さない姿勢は従来どおりで、市場参加者が経済指標を基に判断する環境を重視するとしています。10年債・30年債利回りは上昇し、30年債利回りは2007年以来の高水準となりました。
② 明日の日銀金融政策決定会合
国内での最大の注目は明日(7月31日)の日銀金融政策決定会合です。「日銀が物価上振れリスク次第で利上げペースの加速に柔軟な姿勢」という情報と、熊本地震という予想外のショックがどう絡み合うかが焦点です。
本日は6月のPCEデフレーター(米国・個人消費支出物価指数)が発表されます。FRBが最も重視するインフレ指標であり市場予想を下回れば「9月利上げ懸念」がやや後退し、リスク資産に買い戻しが入る可能性があります。また本日はBOE(英国中央銀行)の金融政策発表も予定されており据え置きが有力視されていますが、サービス価格の高止まりを背景に一部委員が利上げを主張するとの見方もあります。
③ ビットコインが株式ほど下げなかった理由
昨夜のFOMC後に株式市場が大幅安となる中で、ビットコインは63,000ドル台から64,000ドル台へと小幅に回復しました。S&P500が-1.52%急落する一方でBTCが相対的な底堅さを示したことは注目に値します。この動きは「株式がリスクオフで売られる局面でも、ビットコインは法定通貨への不信感を背景にした需要が一定程度あることを示している」と解釈できます。
9月のFRB利上げ確率が高まることは金利を生まないビットコインにとって理論的には逆風ですが、同時に「政府・中央銀行の政策への不信感」という仮想通貨本来の需要軸が機能する局面でもあります。
金商法改正成立後の日本国内での制度整備進展と合わせ、こうした「インフレ・財政悪化の受け皿」としてのビットコインへの需要が着実に積み上がっている可能性があります。本日のPCEと明日の日銀会合が次の方向感を決める材料となりそうです。
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