マイニング大手でビットコインの売却進む

マイニング大手でビットコインの売却進む

現在、米国のビットコインマイニング業界において、従来のマイニング事業から、需要が急増しているAI(人工知能)およびハイパフォーマンス・コンピューティング(HPC)インフラの提供へと事業の舵を切る企業が相次いでいます。そして、この事業転換に伴う巨額の資本支出を賄うため、各社が自社の「保有ビットコインを全売却する」という大胆な動きに出ています。

マイニング大手のCore Scientific(コア・サイエンティフィック)は、企業構造の再編を加速させています。テキサス州ペコスにある同社施設では、マイニングから他社のサーバー機器などを預かって運用する「コロケーション」サービスへの移行が現在進行形で行われています。

このAIおよびHPC分野への戦略的シフトとデータセンター構築を資金面で支えるため、同社は保有するビットコインを実質的にすべて売却(収益化)する方針を明らかにしました。直近の第4四半期決算報告の時点で、同社のビットコイン保有量はすでに1,000 BTC未満に減少しています。SEC(米証券取引委員会)への提出書類などによると、市場状況に左右されるものの、売却の大半は今年の第1四半期中に実行される見込みです。



Bitdeer:保有残高ゼロへ、AIインフラ等へ資金注入

こうした「AIピボット」のためのBTC売却はCore Scientificに限った動きではありません。同じくマイニング最大手の一角であるBitdeer(ビットディアー)も、自社で保有していたすべてのビットコインを売却したことが明らかになりました。

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同社は直近1週間で、新規採掘分の189.8 BTCとリザーブから引き出した943.1 BTCを合わせた計1,132.9 BTCを放出。2025年12月末時点で2,017 BTCあった保有残高は、これによって「ゼロ」となりました。

Bitdeerはこの売却によって推定6,800万〜7,900万ドル規模の流動性を確保したとみられます。同社は並行して進めている3億2,500万ドルの転換社債発行などによる調達資金と合わせ、AIやHPC向けデータセンターの拡充、独自のASIC開発、そして運転資金に充てる計画を示しており、事業ポートフォリオの抜本的な転換を進めています。

かつてマイニング業界を牽引した企業たちは今、自社で採掘したビットコインを保持し続けることよりも、爆発的に拡大するAIインフラの覇権争いに資金を投じることを優先し始めています。

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