OpenAI、90年未解決の数学難問をAIが88時間で解いたと発表
よきょい
OpenAIは9月8日、社内モデルが約90年間未解決だった数学の難問を88時間で解いたと発表しました。
We’re sharing a solution to the Navier-Stokes Millennium Prize Problem, one of the deepest problems at the frontier of mathematics.
The proof was produced by a group of agents, using an OpenAI next-generation model significantly more capable than GPT-6 Astra.
The problem concerns whether the description of smooth three-dimensional fluid motion modeled by the Navier-Stokes equations can break down. It has remained unresolved for roughly 90 years.
— OpenAI (@OpenAI) September 8, 2026
公開済みのGPT-6 Astraを大きく上回る性能を持つ非公開モデルが約1万のAIエージェントを統括し、ミレニアム懸賞問題の一つであるナビエ・ストークス方程式の存在と滑らかさの問題に取り組んだとしています。
エージェント間では270万件のメッセージがやり取りされ、出力は約1300億トークンに達しました。その後Astraが17時間かけて証明支援系Leanで形式化と検証を行い、当初滑らかだった流体の運動が有限時間で特異点を生じうることを示したとされています。ミレニアム懸賞問題の100万ドルの賞金を請求する予定はなく、証明は今後より広い検証を経る必要があります。
同時に、公開されているAIと研究所内部のAIとの性能差にも関心が集まりました。ハーバード公衆衛生大学院のジョセフ・G・アレン教授は、公開ツールで関連研究を進めていた数学者の事例を挙げ、同じ構図が医薬品や法務、素材開発などでも起こりうると指摘しています。
Anthropicを今週退社したジェイコブ・コクソン氏は、開発者自身がAIによる人類の破滅の可能性を本気で懸念していると述べました。
I resigned from Anthropic today. I spent the last three years doing pretraining research at both OpenAI and Anthropic. Neither company is acting responsibly. They are racing straight to self-improving superintelligence and gambling with our lives. More thoughts below.
— Jacob Coxon (@hilbertspaess) September 9, 2026
同社のアライメント責任者エバン・ヒュービンガー氏も、今後10年でその結果に至る個人的な確率を10%超と見積もり、現行モデルのリスクは低いとしつつ、再帰的な自己改良で生まれる将来の超知能を懸念しています。米議会には超知能の開発を禁じる法案も提出されており、規制を巡る議論は一段と加速しそうです。
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