ストラテジー、1週間で6億ドルを調達|BTCに回ったのは6割
よきょい

引用元: Bangla press / Shutterstock.com
BTC財務企業で知られるストラテジー(Strategy)が8月31日に提出した書類によると、同社は1週間でMSTR普通株4,531,421株を売却し、6億280万ドルを調達しました。使い道は一つではありません。ビットコイン購入に3億6,970万ドル、優先株STRCの買い戻しに1億5,180万ドル(1,557,177株)、STRCの配当に5,070万ドル、そしてUSD Cash勘定に3,000万ドルが振り分けられています。
細かい点ですが、開示された4つの用途の合計は6億220万ドルで、純調達額として示された6億280万ドルとは60万ドルの差があります。書類は各項目を小数第1位まで記載しているものの、この差額の内訳は個別に説明されていません。
Strategy has acquired 4,603 BTC for $370M, increased USD Cash by $29M, and repurchased $152M of $STRC. As of 8/30/26, we hold 845,050 bitcoin:native and $6.71B of USD Assets, bringing Net Leverage to 0.0%. $MSTRhttps://t.co/yncvo2BVSH
— Strategy (@Strategy) August 31, 2026
ビットコインは8月24日から30日にかけて4,603BTCを平均8万318ドル(手数料込み)で取得し、保有量は840,447BTCから845,050BTCへ増えました。全体の平均取得単価は75,412ドルです。
「BTCフロア1万3,400ドル」が測っているもの
同社はSTRC向けに約1万3,400ドルの「BTCフロア」を掲げています。これは例示的なカバレッジ比率が1.0倍に達するビットコイン価格であり、優先株保有者がビットコインに請求権を持つことも、回収を保証することも意味しません。分母は債務67億1,400万ドルからUSD資産66億9,000万ドルを引き、上位のSTRF12億8,400万ドルとSTRC99億7,200万ドルを足した約112億8,000万ドル。これを保有枚数で割ると1枚あたり約1万3,415ドルになります。
ここで見落とされやすいのは、この水準が固定値ではないことです。本誌が同社の開示値をもとに試算すると、保有が845,050BTCに増え、STRC買い戻しで名目額が1億5,180万ドル減り、他の入力が変わらないと仮定した場合、フロアは1万3,100ドル台へ下がる計算になります。逆に同社自身が示す感応度では、USD Cashを使い切れば約1万5,313ドル、USD資産をすべて取り崩せば約2万1,381ドルまで切り上がります。いずれも前提を置いた試算値です。
普通株が三つの用途を同時に支える
今回の期間、優先株のATM(市場価格発行)による調達はゼロでした。代わりにMSTRの発行代金から2億250万ドルが優先株の買い戻しと配当に充てられています。買い戻し後も優先株の取得枠は3億6,480万ドル残っており、8月30日時点のUSD Cashは16億1,000万ドル、優先株配当と債務利払いに充てる方針のUSD Reserveは51億ドルでした。
この一週間の動きが示すのは、普通株の発行が「ビットコインの積み増し」「優先株の義務と買い戻し」「機動的な現金」という三つの用途を同時に賄う構造になっているという事実です。ビットコインは依然として最大の行き先ですが、唯一の行き先ではありません。そのコストを最初に負うのは、希薄化を受け入れる普通株主ということになります。
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