SKハイニックス557%増益も予想未達|仮想通貨の連動先物で急変

2026/07/29・

よきょい

SKハイニックス557%増益も予想未達|仮想通貨の連動先物で急変

引用元: Samuel Boivin / Shutterstock.com

ct analysis

韓国の半導体大手SKハイニックスが7月29日に発表した4〜6月期決算は、営業利益が前年同期比557%増の60兆5,000億ウォン(416億2,000万ドル)と過去最高を更新しました。

売上高も257%増の79兆3,000億ウォンでしたが、LSEGがまとめたアナリスト予想の64兆ウォンには届いていません。予想未達の背景には、AIデータセンター向け高性能メモリーへの依存度が高く、従来型メモリーの価格上昇の恩恵を受けにくかった点があるとされています。

米ナスダックに上場する預託証券(SKHY)は、決算発表前の現地28日の取引で8.98%安の130.17ドルと52週安値をつけています。

決算の中身には日本市場との接点もあります。同社は投資資産関連の利益を含む純営業外利益を60兆9,000億ウォンと発表しましたが、詳細は明らかにしていません。メリッツ証券のキム・ソヌ氏は、先月完了したキオクシア株の売却により、累積の投資利益を計上したとみています。SKハイニックスは2018年、ベインキャピタル主導の日米韓コンソーシアムを通じ、2つの特別目的会社を介して約4兆ウォンをキオクシアに投資していました。



この決算が仮想通貨市場でも注目されるのは、同社の株価に連動する金融商品がブロックチェーン上で売買されているためです。TradeXYZが分散型取引所Hyperliquidで運営する「SKHX」は、SKハイニックス1株のドル建て価値に連動する永久先物で韓国市場の株価をその時点のウォン・ドルレートで換算した水準が価格の基準となります。

韓国のプレマーケット時間帯に一時927ドルまで急落し、約2分で水準を戻す場面がありました。DefiLlamaのデータでは、未決済のポジション残高を示す建玉が4億728万ドルと24時間で20.29%減少し、取引高は9億5,900万ドルに達しています。

SKHXのような商品が成り立つのは、Hyperliquidが「HIP-3」と呼ぶ規格を導入したためです。これは一定額の担保を預ければ誰でも独自の先物市場を開設できる仕組みで、市場を立ち上げた事業者が価格の参照元となる外部データ(オラクル)やレバレッジの上限を決め、注文の付け合わせと強制決済は取引所側の基盤が担います。つまり、仮想通貨市場の外側で決まる株価が、そのままオンチェーンのポジションや清算に直結する形です。

なおSKHXは米国上場の預託証券やトークン化株式とは別の商品で、価格の決まり方も異なります。ハイパースケーラーのAI投資をめぐる資金調達懸念が半導体株の重しとなるなか、こうした連動市場が極端な値動きをどこまで吸収できるかが問われそうです。

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