思考をAIに直接送る?元OpenAI研究者が挑む「テレパシー」開発とは

2026/08/08・

よきょい

思考をAIに直接送る?元OpenAI研究者が挑む「テレパシー」開発とは

引用元: Evolf / Shutterstock.com

OpenAIでアライメント研究に携わっていたNaomi Bashkansky氏が、7月23日に同社を退職し、翌日にConduitへ創業研究者として加わったと明らかにしました。同社では、非侵襲的に取得した神経記録をAIエージェントへの指示テキストに変換するモデルの開発に取り組むとしています。本人はこの目標を「テレパシー」と表現しています。

OpenAIには約1年半在籍したといいます。8月4日に公開したエッセイでは、2027年にヘッドバンドが大まかな意図をAIコーディングエージェント向けのプロンプトに変換できると予測しました。さらに2030年にAIが神経表現を直接扱い、2035年には読み書き双方向の技術が実現するとしています。本人はこれらを楽観的な見通しと位置づけています。

Conduitは2025年12月の説明で、数千人から約1万時間の神経・言語データを収集したとしています。参加者はマルチモーダルのヘッドセットを装着し、言語モデルとのセッション中に入力や発話、読み書きを行いました。ただし公開されたのは少数のゼロショット例のみで、総合的な性能指標や評価手順、第三者による再現は示されていません。

Metaは6月、Brain2Qwertyの最新版が平均単語精度61%、最良の被験者で78%に達したと報告しました。723人を対象としたNature Communicationsの研究でもデータ量に応じて精度は向上したものの、50語の比較で上位1件の正解率は20%にとどまり、著者らは実用的な非侵襲の脳→テキスト変換は未解決の課題としています。

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