【今日のマクロ経済ニュース】半導体急落・英首相辞任・原油安が同時進行
よきょい

6月24日現在、FRBの追加利上げ観測を背景に米半導体株が急落しリスクオフの波が世界市場に広がっています。英国ではスターマー首相が6月22日に電撃辞任し、政治的不確実性が欧州市場の重しに。一方、米・イラン和平交渉の進展でホルムズ海峡の通航が回復し、原油は7月ぶりの安値圏まで下落。各資産が方向感を探る難しい局面となっています。
📈 主要指標(6月24日 取得時点)
| 銘柄 | 現在価格 | トレンド | 一言コメント |
|---|---|---|---|
| S&P 500 | 7,460 | 下落 | FRBタカ派姿勢の強まりで半導体・ハイテク株が急落し、指数全体を押し下げた |
| 日経平均 | 69,788円 | 下落 | SOX指数が-7.87%急落しアジア市場に波及、AI・半導体関連銘柄が9営業日ぶりに反落 |
| 金(Gold) | $4,075/oz | 下落 | FRBの利上げ継続観測で実質金利が上昇し、金利を生まない金への売り圧力が強まった |
| 原油(WTI) | $73/bbl | 下落 | 米・イラン和平協議の進展でホルムズ通航が回復し、供給増加への期待から3ヶ月ぶり安値圏 |
| BTC | $62,554 | 下落 | ナスダック急落に連動したリスクオフで売られ、スポットBTC ETFから$717Mの清算が発生 |
| ETH | $1,658 | 下落 | Ethereum Foundation が人員を20%削減し組織の不透明感が増したことで、BTCより大きく下落 |
| SOL | $69.10 | 下落 | 市場全体の流動性引き締まりを受け、ネットワーク活動は堅調ながらリスク資産として売られた |
| XRP | $1.09 | 保合い | RippleがルクセンブルクでMiCAの予備認可を取得し、EU展開への期待が下値を下支え |
📊 マクロ経済:本日の注目トピックス
① 半導体株急落——FRBタカ派転換が引き起こした連鎖反応
6月23日の米国市場でフィラデルフィア半導体株指数(SOX)が-7.87%と急落し、ナスダック総合も-2.22%の大幅安となりました。背景にあるのはFRBの追加利上げ観測の台頭です。新FRB議長ウォーシュ氏が物価安定へのコミットメントを改めて強調したことで、今後1年間で50bp近い利上げが市場に織り込まれています。
金利上昇はAI設備投資の資金調達コストを引き上げるため、将来収益への期待で買われてきた半導体・ハイテク株は評価が下がりやすく、日本市場にも波及して日経平均は69,788円(-3.55%)と9営業日ぶりに反落しました。
② 英国スターマー首相電撃辞任——10年で7人目の首相交代と市場への波紋
6月22日、キア・スターマー英首相が辞任を表明し、英国は10年間で7人目の首相を迎えることになります。2024年の歴史的大勝からわずか約2年での幕引きで、地方選挙での大敗(35自治体・約1,500議席喪失)と党内求心力の急落が引き金となりました。後継最有力のアンディ・バーナム氏は7月9日から党首選受付を開始し、夏季休会(7月16日)までに新体制が確立される見通しです。
政権移行期における財政・エネルギー政策の不確実性がポンドを押し下げており、新政権の金融・規制方針が明確になるまでは欧州市場全体の懸念材料として燻り続けそうです。
③ 原油急落と米・イラン和平進展——インフレ再燃懸念が和らぐ転換点か
WTI原油は1バレル73ドル台まで下落し、3月初旬以来の安値圏に達しています。米財務省がイランの石油販売を60日間許可する制裁緩和を発表し、ベッセント財務長官もホルムズ海峡の「自由で開かれた通航を確約」とSNSで発信したことが直接の引き金です。
ホルムズ海峡を通る交通量は回復傾向にあり、湾岸産油国も代替輸出ルートの整備を進めています。原油安はインフレ圧力の緩和に直結するため、市場の利上げ懸念を和らげる効果が期待されます。ただしイランの核問題を巡る交渉は継続中で、核査察官の受け入れについて米・イラン双方の主張が食い違っており和平の完全な実現には不確実性が残っています。
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