止まらないビットコインの価格回復、「オプションの壁」消滅で上値追いか
よきょい

ビットコイン(BTC)は7月22日に約66,200ドルまで上昇しました。7月17日には想定元本約12億ドル・約1万9,000枚のBTCオプションが満期を迎えており、価格を60,000〜65,000ドルに封じ込めていたとされる「オプションの壁」の消滅が意識されています。
Bitcoin price by TradingView
ただし今回の満期は直近の水準では小規模で、7月10日の満期でも未決済建玉の約7%が消化されたにすぎません。プット・コール・レシオは0.9、最大ペインは63,000ドルでしたが、満期が価格を特定水準に固定する「ピン止め」効果の一貫した証拠は乏しいとされています。
実際の上昇の原動力は資金流入とみられています。米現物ビットコインETFは5営業日連続の流入となり、1,000〜10,000BTCを保有する大口アドレスは過去60日で約66,700BTCを積み増しました。先物の未決済建玉は約320億ドルへ増加し、出来高も急増しています。
もっとも、マクロ環境には不透明感が残ります。ブレント原油先物は7月20日に1バレル91.42ドルと6月11日以来の高値を付けた後、米国とイランの停戦案が浮上したことで88ドル台へ軟化しました。5月のPCE物価は前年比4.1%、コアは3.4%で、10年債利回りは4.56%前後にあります。市場は7月29日のFOMCについて金利据え置きの確率を80%以上と織り込んでおり、当面の利上げ急転換は想定されていません。
Fear & Greed指数は39と依然「恐怖」圏にあり、7月のETF累計流入は約2億ドルと6月の流出45億ドルの一部を埋めたにすぎません。ブレントが数週間にわたり90ドル超で推移すれば、利回り上昇とドル高を通じてリスク資産全体に逆風となる可能性もあります。64,000ドルを割り込めば、62,000ドルが再び視野に入りそうです。
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