USDC発行元がIBM特許1000件を取得|狙いは銀行の顧客基盤

2026/07/29・

よきょい

USDC発行元がIBM特許1000件を取得|狙いは銀行の顧客基盤

引用元: PJ McDonnell / Shutterstock.com

ct analysis

USDCの発行元であるCircleが7月27日、IBMのブロックチェーン関連特許を約1,000件取得したと発表しました。680を超える特許ファミリーを含み、ブロックチェーン技術のほか銀行業務、金融サービス、保険、企業インフラ、サプライチェーン検証、セキュアクラウドまで対象が及ぶとしています。同社はこれにより米国最大のブロックチェーン特許保有者になったと説明しています。

IBMが押さえてきたのは、ブロックチェーン資産と既存の決済・コンプライアンス基盤が接する領域です。「Blockchain settlement network」(US11599858B2)はオンチェーンの資産移転とオフチェーン決済を連動させ、外部送金の完了まで監視する構成で、2041年まで有効とされています。

「Blockchain compliance verification network」(US11676117B2)はAMLやKYC、制裁対応、ISO 20022メッセージングに言及しています。ただしCircleは個別の特許番号を開示しておらず、対象の特定はできていません。



市場環境も動いています。Visa Onchain Analyticsのデータでは、2026年上半期の調整後ステーブルコイン取引高でUSDCが約70%、USDTが約25%を占め、6月の調整後取引高は過去最高の1兆7,900億ドルに達しました。一方でUSDTは流通量と流動性で依然として優位にあります。6月にはVisaやMastercard、Coinbase、IBMなど140社超が参加するOpen USD(OUSD)構想も公表されており、発行体の収益構造をめぐる競争が強まっています。

発表を受けてCRCL株は約3%高の64ドルまで上昇しましたが、2月以来の安値圏に近い水準にとどまっています。IBMの銀行・企業顧客基盤へのアクセスがCircle Payments Networkやブロックチェーン「Arc」の販路を広げ、ライセンス収入以上の価値を生むことが期待されています。

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