AIがビットコインの暗号を破る?「数カ月」の最悪シナリオに警鐘

2026/10/08・

よきょい

AIがビットコインの暗号を破る?「数カ月」の最悪シナリオに警鐘

イーサリアムの研究者ジャスティン・ドレイク氏は2026年10月7日、ブロックチェーン業界に「バンカーモード」への備えを呼びかけました。大口で高度な保有者に対し、公開鍵が一度も露出していない新しいアドレスへ資産の大半を計画的に移すよう促す内容です。

きっかけは、OpenAIが10月6日に公表した、社内の最先端モデルによる数学上の新たな成果群でした。

ビットコインとイーサリアムは所有権の証明と取引の承認に楕円曲線暗号(公開鍵から秘密鍵を逆算することが極めて難しい性質を利用した暗号方式)を用いています。ドレイク氏はAIが秘密鍵の復元を大幅に容易にする古典的アルゴリズムを見つけ出す可能性を指摘。最悪の場合、ECDSA(楕円曲線デジタル署名アルゴリズム)の実質的な破綻が「数年ではなく数カ月」で訪れ得るとしています。

ただし、OpenAIの発表はECDSAやRSAへの実用的な攻撃を報告したものではありません。数カ月という時間軸は最悪ケースの推測であり、そうしたアルゴリズムが存在するかどうかも分かっていません。同氏自身、拙速な移行はかえってリスクを高めると警告しています。

ドレイク氏はバイナンス、ビットバンク、ロビンフッド、ビットフィネックス、テザーを名指しし、コールドストレージ(ネットから切り離した保管)の運用強化を主導するよう求めました。イーサリアムの耐量子基盤は2029年頃を目標としていますが、同氏はこの工程の見直しを主張しています。

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