ビットコイン、約5兆円分の需要消失|今サイクル最悪水準へ

ビットコイン、約5兆円分の需要消失|今サイクル最悪水準へ

ビットコインの総需要は前回の弱気相場以降となる「今サイクル」において最悪の収縮レベルに達しました。直近のデータでは約501,000BTC(約5兆円)もの需要が減少していることが確認されています。分析チームCryptoQuantは「利用可能な流動性がテックやAI主導の株式市場、さらにはFXや貴金属へと流れている」と現在の市場環境を分析しています。

今回のビットコインの需要収縮は現物と先物の両市場で顕著に表れています。具体的には現物需要が-272,000 BTC(30日累計)に達し、今年に入ってからほぼ一貫してマイナス圏を推移しているほか、先物需要も-229,000 BTCを記録しました。先物市場では投資家がテクニカルな反発を狙う動きも見られますが長続きしていません。

この背景にはビットコインのような資産にとって特に厳しいマクロ経済環境があることが予想されます。流動性を圧迫する債券利回りの高止まりやインフレの再燃が懸念材料に。さらに、ホルムズ海峡の情勢が世界経済に影響を与えていることもリスク資産への投資意欲を削ぐ要因となっていると指摘されています。



資金フローはどこへ向かったか

ビットコインは7万ドルを割り込み、相場局面の転換シグナルと解釈される段階に到達しており、機関マネーがリスク選好のなかでビットコインのプライオリティを下げている構造変化が背景にある可能性があります。

特にAI関連株(NVIDIA、Microsoft、Anthropic評価額拡大)への資金集中は2026年に入って加速しており「同じリスク資産であれば成長性の高いAI関連を優先する」という機関投資家の判断軸が顕在化しているといえます。FX市場では円キャリー解消とドル高、貴金属では金が史上最高値を更新する局面が続いています。

CryptoQuantのデータによれば、現在のような極端な無関心や需要低下の局面は過去2023年11月や2025年4月にも見られました。過去5サイクルを振り返ると、ビットコイン需要が深い収縮を見せたあと、3〜6カ月以内に強力なリバウンドが起きるパターンが繰り返されてきました。これは「過度な弱気が極端な水準に達した時こそ、構造的な反転の準備が整う」という古典的な逆張りロジックです。

ただし、過去のパターンが今後も繰り返される保証はありません。ビットコインは2021年の低水準まで価格が回帰しており、6万ドル割れも視野に入る状況です。リバウンドが起きるとしてもその前に追加の下落を経験する可能性は十分にあると言えるでしょう。

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記事ソース:CryptoQuant

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