ビットコインETFが純流出8220万ドル、投資家心理に変化

2026/06/20・

よきょい

ビットコインETFが純流出8220万ドル、投資家心理に変化

引用元: Sadi Hockmuller / Shutterstock.com

米国の現物ビットコインETFが6月17日に純流出に転じました。Farside Investorsのデータによると、グループ全体で8220万ドルの純流出を記録しています。ただし合計値の下に隠れた個別ファンドの動きには、見出しの数字以上のシグナルが含まれているとされています。

ファンド別に見ると、ARKBが4350万ドル、IBITが3080万ドル、GBTCが1550万ドル、BTCOが640万ドル、HODLが410万ドルの流出となりました。一方でFBTCは1400万ドル、MSBTは410万ドルの流入を記録しています。すべての上場商品が同時に資金を失う日とは異なり需要が商品ごとに分かれた点が特徴です。この流出は、ケビン・ウォーシュ氏が議長として臨んだ初のFRB会合となる6月17日の政策更新前後に生じました。

FRBは6月の声明で政策金利を3.50〜3.75%に据え置く一方、インフレが2%目標に対して依然高いと指摘しました。より大きな変化は経済見通しに表れ、2026年の政策金利見通しの中央値は3月の3.4%から3.8%へ、PCEインフレ見通しは2.7%から3.6%へ引き上げられました。早期の緩和を見込んだ姿勢から離れる方向性が示され、リスク資産への圧力が強まった形です。



今回の分散は、手数料だけでは説明しにくい状況も示しています。FarsideのデータではGBTCの手数料が1.50%と他社より高く、長年の流出要因として残っています。しかし6月17日の流出は最も手数料の高い商品にとどまらず、低手数料の商品も両側に分かれました。IBITとARKBが流出する一方、FBTCとMSBTは流入しており、投資家がリスクを減らしているのか特定の発行体やプラットフォームを選好しているのかは未解決のままです。

またETFの資金フローは現物売却と直結するわけではない点にも注意が必要です。2025年7月にSECが暗号ETP向けの現物創設・償還を承認したことで、すべての償還を現物市場での強制的な現金取引として扱う必要は薄れています。

今後、流出がFBTCやMSBTなど流入していた商品へ広がれば、ETF全体からの後退とみられますが、償還が一部に集中したまま一部が資金を集め続ければ、マクロ環境下でのローテーションと読めそうです。次の発行体別の数字が、合計値以上のシグナルを運ぶことになりそうです。

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