BTC価格30%安でもネットワーク活動は高水準|珍しい乖離
よきょい

ビットコインのブロックチェーン上の活動が2024年後半以来の強さを示しています。価格が下落圧力にさらされる一方で、ネットワーク利用が高まるという珍しい乖離が生じています。CryptoQuantによると、同社の「ビットコイン・ネットワーク活動指数」が2024年半ば以来初めて長期トレンドを上回り、直近では2024年後半以来の高水準に達したとされています。
Bitcoin network activity is surging.
Micro-transactions below 0.01 BTC now make up ~80% of all BTC transactions, up from under 50% in 2023, while OP_RETURN usage nears record highs driven by Runes, Ordinals, and inscriptions.
The surge is activity-driven, not value-driven. pic.twitter.com/ssAYPfEfmq
— CryptoQuant.com (@cryptoquant_com) June 18, 2026
この回復は3月下旬に始まり数週間にわたって続いていることから、一時的な急増ではないとみられています。一方でビットコイン価格は今年に入って約30%下落し、6万5000ドルを割り込みました。2025年後半に付けた約12万6000ドルの過去最高値からは50%以上の下落となり、売り圧力と投資家のリスク選好の後退が市場を圧迫しています。
回復をけん引しているのは大口決済ではなく取引件数の増加です。1日あたりの取引件数は2026年に一時80万件を超え、2025年の安値の2倍以上に達しました。ただし内訳を見ると0.01BTC未満の少額送金が取引件数の約80%を占めており、2023年の約44%から大きく上昇しています。
少額送金の増加はOP_RETURNの利用拡大と重なっています。OP_RETURNは、使用可能な出力を作らずにビットコイン取引へデータを付加する仕組みで、トークン関連の送金やタイムスタンプなどに使われます。CryptoQuantは、RunesやOrdinals、BRC-20系市場などの活動を背景に、OP_RETURN出力が今年ほぼ過去最高水準まで増えたと指摘。これがネットワーク活動の上昇と価格低迷の併存を説明する一因とみられます。
もっとも取引件数の増加は手数料市場には波及していません。6月18日のビットコイン取引手数料は1日あたり3.458BTCで、前年から約50%減少しました。2024年4月の半減期以降、マイナー収益は手数料への依存度が高まっていますが、低価値・低手数料の取引が中心のため件数増加の恩恵は限定的とされています。
ネットワークは活発ながら、この活動が持続的な経済的需要へ育つのかは未解決の問いとして残りそうです。
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