ビットコインの買い時はいつ?7月末FOMC後に見極めか

ビットコインの買い時はいつ?7月末FOMC後に見極めか
ct analysis

米6月雇用統計の下振れをきっかけに9月利上げ観測が後退し、ビットコインは週間で5.9%高の63,589ドルまで反発しました。昨年9月に付けた12万ドル台半ばの高値からほぼ半値の水準で、直近では5万6000ドル台の安値を試した後の戻りです。

Bitcoin price by TradingView

週次分析を公表したマーケットメイカーのKeyrockは、売り圧の一巡を認めつつ、この反発が新規の機関投資家の買いではなく、ショートの買い戻し主導だという留保を付けています。一方で同社が見極めの条件に挙げたETFの資金流出には直近で下げ止まりの兆しも出てきました。残る焦点は7月28日のFOMCです。



反発の中身は「踏み上げ」

6月の米雇用者数は5万7,000人増と市場予想の約11万人の半分程度にとどまり、4月・5月分も合計7万4,000人下方修正されました。これを受けてCME FedWatchの9月利上げ織り込みは前週末の約80%から55%前後まで急低下しています。

反発の中身を映すのがデリバティブのデータです。金曜までの24時間でショート勢の強制清算は2億8,100万ドルとロング側の1億5,900万ドルを大きく上回りました。ビットコインの先物建玉は週間6.9%増の471億ドルへ拡大し、ロング勢が支払う資金調達率は5営業日すべてプラス圏。売り持ちの退場に新規のレバレッジロングが乗る「踏み上げ」の形です。

チャート上も現在の6万3000ドル近辺は2024年春から夏にかけて半年近くもみ合った価格帯と重なります。長く取引が積み上がった水準だけに戻り売りも出やすく、週明け7日の相場は前日比1.4%安の63,100ドル前後と上値の重い展開です。デリバティブ主導の上昇は巻き戻しも速く、Keyrockも今回の下落局面で現物の買いを伴わない反発が短期間で崩れてきたことに触れています。



ETF流出に下げ止まりの兆し

相場の土台となる現物のフローには変化が出始めています。米ビットコイン現物ETFはKeyrockの集計対象週こそ2億3,100万ドルの純流出でしたが7月2日に2億2,350万ドル、独立記念日連休明けの7月6日に2億6,570万ドルと6月18日以降で初めて2営業日連続の純流入を記録。6日はブラックロックのIBITが2億940万ドルの流入と全体を牽引しています。

Keyrockは週次分析の時点で上昇の主体は買い戻しであり機関投資家の新規需要はまだ確認できないとして、連休明けにETFフローが安定するかを試金石に挙げていました。直近2営業日の流入はその条件が満たされつつあることを示すデータですが6月25日には一日で6億9,170万ドルの流出を記録するなど振れ幅は大きく、傾向として定着するかはなお数週間の確認を要します。

残る条件は利上げ観測の後退

Keyrockが挙げるもう1つの条件が7月28日のFOMC後に9月利上げの織り込みが50%を割り込むかどうかです。同社は今年のビットコインの持続的な回復には利下げ期待の復活が必要だったと指摘しており、50%割れはその入り口になります。

ETFフローが流入基調を維持し、FOMC後に利上げ観測の後退が確認されれば、買い戻し頼みとされた今回の反発は現物の需要に裏打ちされた回復へと性格を変えることになります。高値から半値まで下げた相場の買い時の見極めは7月末に一つの節目を迎えそうです。



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記事ソース:KeyrockFarside Investors

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