CXMTが上場初日に4.7倍へ|脱・仮想通貨の中国、半導体に総力
よきょい

引用元: Samuel Boivin / Shutterstock.com
中国のメモリ半導体最大手であるCXMT(長鑫存儲技術)が7月27日、上海証券取引所の科創板(STAR Market)に上場し、株価が公開価格を約4.7倍上回る急騰をみせました。初値は49.50元と公開価格の8.66元を大きく上回り、アジアで今年最大級の新規株式公開(IPO)となったとされています。
上場直後の数分間で時価総額は3兆3,000億元(約4,873億ドル)に達し、中国工商銀行(ICBC)を抜いて国内上場企業で最大となりました。CXMTはIPOで579億2,000万元(約86億ドル)を調達しており、オーバーアロットメントが全て行使されれば調達額は666億1,000万元まで増える可能性があるとのことです。
CXMTはDRAM(記憶保持に電力を要するメモリ)を主力とし、中国の半導体国産化政策を象徴する企業です。上場時点で自由に取引できる株式は発行済み株式の6.73%にとどまり、浮動株が少ないため値動きが増幅されやすい面があると指摘されています。調達資金は生産能力の拡大や技術更新、研究開発などに充てる方針とみられています。
今回の上場は世界的なAI関連銘柄の売りで市場が不安定になる中、投資家が中国の代表的な半導体企業をどう評価するかを測る試金石とされています。中国は2021年に仮想通貨のマイニングや取引を全面的に禁止した一方、半導体の自給率向上には国を挙げて注力しており、AI向けの計算基盤を国産技術で固めようとする姿勢がうかがえます。
かつて世界のビットコイン採掘の中心地だった中国が規制で仮想通貨から距離を置きつつAI・半導体分野へ資源を振り向ける構図は、メモリ需要をめぐる地政学的な競争を象徴しているとみられています。
CXMTの初日の急騰は落ち着いた反応との見方もあり、ハイテク部門全体がさらに上昇するには新たな材料が必要になりそうです。
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