【今日のマクロ経済】FRBが3年ぶり利上げ、ウォーシュ議長「インフレは長く続きすぎている」
よきょい
9月17日現在、FRBは16日のFOMCで政策金利を0.25%引き上げ、3.75〜4.00%とすることを全会一致で決定しました。約3年ぶりの利上げです。利上げ自体は市場でほぼ完全に織り込まれていましたが、注目すべきは同時に公表された政策金利見通し(ドットチャート)で、2026年末の中央値が4.1%と6月時点の3.8%から引き上げられ、年内もう1回の利上げが示唆されました。
ウォーシュFRB議長も会見で「インフレは高すぎ、その状態が長く続きすぎている」と述べるなど、総じてタカ派的な内容となりました。ドル円は156円台半ばまで上値を伸ばし、米2年債利回りは一時4.74%台と2024年7月以来の高水準を付けています。
📈 主要指標(9月17日)
| 銘柄 | 直近価格 | トレンド | 一言コメント |
|---|---|---|---|
| S&P 500 | 7,551.81 | 下落 | タカ派会見を嫌気し-0.45%と3日続落。ダウは1%超安もナスダックは横ばい |
| 日経平均 | 63,923.00円 | 上昇 | FOMC発表前に+0.69%と反発。中間配当の権利取りでバリュー株も上昇 |
| 金(Gold) | $4,330〜4,350/oz | 上昇 | 利上げ後も小反発し下げ止まり。金利上昇と地政学リスクの綱引きが続く |
| 原油(WTI) | $102前後/bbl | 下落 | 105.8ドルから反落するも100ドル超は維持。石油大手には売りが広がる |
| BTC | $75,500〜76,200 | 下落 | 決定直後に振れるも急落は回避。次の焦点は7.5万ドルを維持できるか |
| ETH | $2,370〜2,410 | 下落 | 2,400ドル前後へ軟化しBTCよりやや弱い。2,500ドル台の維持に失敗 |
| SOL | $96〜101 | 下落 | 96ドル台をつけ100ドル割れが定着しつつある。8月の高値からは水準訂正 |
| XRP | $1.26〜1.28 | 下落 | 1.40ドル台から明確に調整し主要銘柄で下げが最大。底堅さが一転する形に |
📊 マクロ経済:本日の注目トピックス
① FRBが3年ぶり利上げ、ドットチャートは4.1%へ引き上げ
FOMCは政策金利を0.25%引き上げ、3.75〜4.00%とすることを全会一致で決定しました。投票は12対0で、7月会合で3人が利上げを主張して反対していた状況から、完全に足並みが揃った形です。約3年ぶりの利上げとなります。
市場が反応したのは利上げそのものではなく、その先の見通しでした。同時に公表されたドットチャートでは、2026年末の政策金利見通しの中央値が4.1%となり、6月時点の3.8%から引き上げられています。年内もう1回の利上げが示唆されたことになります。ウォーシュ議長も会見で「インフレは高すぎ、その状態が長く続きすぎている」と述べ、物価安定を優先する姿勢を改めて鮮明にしました。
なお会合当日に発表された8月小売売上高は前月比+1.2%と市場予想の+0.8%を上回り、消費の底堅さも利上げを後押しする材料となりました。
② 2年債が4.74%、10月の追加利上げ確率はおよそ50%
債券市場では短期ゾーンを中心に売りが優勢となりました。2年債利回りは一時4.74%台と2024年7月以来の高水準を付け、終盤も4.73%前後で推移しています。10年債利回りは一時5.04%まで上昇して2007年7月以来の高水準を更新した後、5.00%前後で取引を終えました。一方で30年債利回りは5.35%前後と小幅に低下しており、超長期ゾーンだけは逆方向の動きです。
市場では10月会合での追加利上げ確率がおよそ50%まで織り込まれ、2027年半ばまでに計3回程度の追加利上げが見込まれています。9月4日の雇用統計後に6割程度だった9月利上げの織り込みが、CPI上振れを経て実現に至り、次は10月が焦点という段階に入りました。原油高によるインフレ懸念は依然として強く、中東情勢の緊迫化を背景に金利上昇圧力が続いています。
③ 本日から日銀会合
本日から日銀金融政策決定会合が始まり、明日18日に結果が公表されます。市場では0.25%の利上げが決定されるとの見方が優勢です。実現すれば政策金利は1.25%程度となり、1995年以来約31年ぶりの高水準となります。FOMCを受けて円相場が一時156円台まで下落しており、日米金利差の高止まりが意識されるなかでの会合です。市場では日銀が今後も利上げペースを加速させる必要があるとの観測が根強く、明日の植田総裁会見に注目が集まります。
内閣改造では主要閣僚の続投が見込まれていますが、市場が関心を寄せる経済財政担当相の人事や金融政策への影響については不透明な部分が多く残っています。9月上旬からの円高・債券高を支えてきた財政運営見直しへの期待は、既に後退しつつある状況です。
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