メタプラネット株、300円回復なるか|mNAV1割れが壁
Crypto Times 編集部

ビットコイン保有戦略で知られるメタプラネット(証券コード3350)の株価が節目の300円を回復できるかに市場の関心が集まっています。本日2026年5月29日の市場では終値291円(前日比+0.69%)と前日に付けた直近安値279円付近からはわずかに切り返したものの依然として300円の壁の下にとどまっています。

メタプラネット株価チャート|画像引用元:Tradingview
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300円割れから1週間、株価は「会社のニュース」では動かなかった
この1週間のメタプラネット株は下値模索の展開が続きました。5月26日にはサイモン・ジェロヴィッチ社長が「多くのピースが配置されつつある」と今後への期待をにじませる一方、同日の株価は5%超下げて300円を割り込みました。さらに28日にはビットコインの約2%下落に連動する形で3.8%安となり、一時279円まで沈みました。
注目すべきはこの間に同社が出した材料が軒並み株価を支えられなかった点です。株主優待の大幅拡充も楽天証券の6月優待人気ランキングで初の1位を取ったことも、株価の流れを変えるには至りませんでした。会社固有の好材料よりもビットコイン相場という外部要因が値動きを支配している構図がここ数日で一段と鮮明になっています。
カギは300円ではなく「mNAV1倍」とBTC相場
300円という水準そのものはあくまで投資家が意識しやすい心理的な節目に過ぎません。より本質的なのは、保有ビットコインの純資産価値に対して株価がどう評価されているかを示すmNAV(時価総額÷保有BTC純資産価値)です。足元では0.9前後で推移しており、1倍を下回る状態が続いています。
mNAVが1を割るとは市場がメタプラネットを「保有するビットコインの価値より安い」と値付けしている状態を意味します。裏を返せば、300円回復に必要なのは新しい発表ではなく、(1)ビットコイン相場そのものの反発と、(2)この1倍割れディスカウントの解消、という2つの条件と言えるかもしれません。株価がBTCのベータ(連動した値動き)と化している今、前者の比重が圧倒的に大きいのが実情です。
同じ戦略のストラテジー社は上昇、明暗を分けたものは何か
同じビットコイン財務戦略を採る米ストラテジー(旧マイクロストラテジー、MSTR)は対照的な動きを見せています。ビットコインが年初来で約10.9%下落する局面でもMSTR株は約7.2%上昇を見せメタプラネットとは対照的です。
この差は同じ「BTCを買う会社」でも、資金調達の手法や市場からの信認、希薄化への警戒度といった条件が株価評価を左右することを示しています。メタプラネットが300円を取り戻し、その先で1倍割れを脱するにはBTC相場の追い風に加え、社長が示唆した「全体像」が具体的な施策として開示され、ディスカウントを正当化している市場の不信を和らげられるかどうかが分岐点になりそうです。
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