SEC、20年続いた取引ルール撤廃へ|トークン化株に追い風

2026/06/13・

よきょい

SEC、20年続いた取引ルール撤廃へ|トークン化株に追い風

引用元: Tada Images / Shutterstock.com

米証券取引委員会(SEC)がウォール街を20年にわたり律してきた株式取引ルールの撤廃に動き出しました。6月11日に提出された提案では、レギュレーションNMSの中核である「ルール611(トレードスルー・ルール)」を廃止する内容が盛り込まれています。

このルールは他の取引所に表示された有利な気配値より不利な価格での約定を防ぐよう取引所に義務づけるもので、ロックド・クロスド気配を制限する「ルール610(e)」も併せて撤廃の対象とされています。

仮想通貨企業や銀行にとって、この提案はトークン化株式の取引を実現する上での大きな障壁の除去を意味します。ルール611は2005年に投資家保護を目的に導入され、株式取引を全米最良気配(NBBO)に紐づける仕組みを構築しました。しかし、この枠組みはDeFiを支える自動マーケットメーカー(AMM、流動性プールを通じて価格を決定する仕組み)には適用が難しいとされています。



ルール611はトークン化株式のDeFi取引における最大級の構造的障壁の一つとされています。AMMはボンディングカーブやブロックタイム単位で約定するため、表示気配を即座に参照して取引を止めることができず、現行ルールの下では恒常的に違反していると見なされかねないというのが論点です。

もっとも撤廃だけでトークン化株式が合法化されるわけではありません。トークンが直接の株式を表すのか、預託証券や合成商品なのかによって投資家の権利は大きく異なり、登録、決済、清算、株主権の扱いといった課題は依然として残ります。

パブリックコメント期間を通じて、市場の分断や価格透明性をめぐる議論が交わされることになりそうです。

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