FRBの「金融火力」が通じない時代へ、ビットコインにも影響か

2026/06/01・

よきょい

FRBの「金融火力」が通じない時代へ、ビットコインにも影響か

数十年にわたりFRBは金利という一つの手段で経済を安定させてきました。しかし巨額の政府借入とパンデミック後のインフレを経て、その仕組みは従来通りには機能しなくなりつつあります。FRBが利下げしても長期借入コストは高止まりし、債券市場はあたかも中央銀行が制御を失いつつあるかのように反応しています。

多くの米国人が知らないのは、FRBが直接コントロールできるのは銀行間翌日物金利である「フェデラルファンド金利」だけだという点です。30年住宅ローンや国債の返済コストとは直接の関係がありません。実際に多くの借入を動かすのは10年債利回りです。



事実、FRBが2024年末に3回で100ベーシスポイント引き下げても、10年債利回りはほとんど動きませんでした。債券市場は事実上、FRBの金利サイクルから切り離されたとされています。

ビットコインもこの構造変化の影響を受けています。価格形成は仮想通貨固有の需要よりも国債供給や実質利回り、FRBの流動性動向に左右されるようになりました。30年債利回りは最近5.1%近くまで上昇し、利下げ予想は2027年3月へずれ込んでいます。

「十分な金融火力があれば常に安定を回復できる」という前提が、いまや過去にはなかった現実に試されることになりそうです。

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