数時間で95%暴落、アルトコインを襲った「死のループ」の正体とは

2026/04/23・

よきょい

数時間で95%暴落、アルトコインを襲った「死のループ」の正体とは

2026年4月18日、トークン「RAVE」の時価総額が約12億ドルから約67億ドルに急騰した後、わずか数時間で95%近く暴落するという事態が発生しました。

ブロックチェーン調査者のZachXBTは、インサイダーがRAVEの総供給量の90%超を保有しておりうち約75%が単一ウォレットに集中していたと指摘。これら報告を受けて、大手取引所も調査を開始しました。

これは偶発的な現象ではなく、繰り返される「デリバティブの構造」から生まれます。供給が集中しており実質的な流通量(フロート)が極めて少ないトークンにパーペチュアル先物市場が設けられると、以下のループが発生します。



まず弱気な見方をするトレーダーがショート(売り)ポジションを積み上げます。次に薄い現物市場で小さな買いが入ると強制的な買い戻し(ショートスクイーズ)が発生し、価格が急騰します。集中保有者はその急騰した値段でトークンを売り抜けます。

CoinGlassのデータでは、RAVEの暴落後24時間の先物取引量は約33億6,000万ドルだったのに対し、現物取引量は1億3,890万ドルにすぎず、先物/現物比率は24.7倍でした。

RAVE・SIREN・ARIA──同じ構造が3度繰り返される

同様の事例は今年だけですでに複数確認されています。3月23日にはSIRENのオープンインタレストが約1億500万ドルに達した後、ショートの強制決済が発生。1つのウォレットクラスターが供給量の約88%を保有していました。

ARIAでは操作が疑われるアドレスが4,564万トークンを約542万USDTで売り抜け、時価総額は約3億1,500万ドルから3,850万ドルへと91%暴落しています。



バイナンスはRAVEの事前調査を示す「市場操作の赤信号」ガイドを3月25日に公表しており、「プラットフォームが問題を認識しながらリスト掲載で手数料収入を得ている」という矛盾が浮き彫りになっています。

浮動株比率・ウォレット集中度・先物/現物比率に基準を設けることが根本的な解決策とされていますが、取引所にとっての収益インセンティブが改善を難しくしています。

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