低金利とインフレの「債務圧縮策」、ビットコインに追い風か
よきょい

YouTubeで500万人超の登録者を抱える著名投資家グラハム・スティーブン氏は、40兆ドルに迫る米国の国家債務について独自の分析を示しました。
同氏によると、このペースが続けば2030年には債務が50兆ドルに達し毎日6億ドルずつ膨らんでいるとのことです。増税や歳出削減による「緊縮」、あるいはデフォルトはいずれも政治的・経済的に選びにくく、残る選択肢としてインフレによる債務の実質的な圧縮が浮上していると同氏は指摘しています。
How do you erase a massive national debt without raising taxes or defaulting? You quietly tax the savers.
It’s a strategy called Financial Repression. The Fed used it 70 years ago, and now they’re planning to use it again. Here’s how it works:
After WWII, US debt had… pic.twitter.com/ueArj9Sh68
— Graham Stephan (@GrahamStephan) June 1, 2026
スティーブン氏は、この手法が第二次世界大戦後にも実際に用いられたと解説。当時GDP比106%まで膨らんだ債務に対し、FRBは1942年から1951年の間、短期国債の利回りを0.375%、長期国債を2.5%に固定したとされています。同氏はIMFの分析を引用し、この低金利政策と想定外のインフレの組み合わせがなければ1974年時点の債務残高対GDP比は74%にとどまっていたはずが実際には23%まで低下したと説明しています。
加えて、5月15日に新たなFRB議長に就任したケビン・ウォーシュ氏の動向にも注目。ウォーシュ氏は約6兆6000億ドルに膨らんだFRBのバランスシートを縮小することで銀行への利払い負担を減らし、結果的に利下げの余地を広げられるとの立場を示しているとのことです。
スティーブン氏は、増税、紙幣供給の拡大、物価統計の見直しという複数の動きが同時に進む可能性があると分析し、現金や低利回りの預金にとどまる資産は実質的な購買力を失うリスクを抱えると警鐘を鳴らしています。
同氏は株式や不動産、金、ビットコインなどインフレに対して相対的に強い資産への分散を意識すべき局面だと結んでいます。
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